カラスが8羽 ページ10
夢主side
ノヤの地雷(らしき話題)を踏み抜いた私。
西「...」
『』
...わぁ、空気がおもーい(白目)
『...え、えと、ごめん...まずいこと言った...？』
意を決して聞いてみる。
やだ、人の地雷の話とか聞いたことないから不安なんだけど。
西「...別に、まずくはねぇけど...、まあ、色々あって俺、来月まで停部なんだ」
シャーペンを走らせながら彼は言う。
すると彼は続けて停部になった理由を話す。
いつもの明るさはなく、ただただ真剣に話していた。
要約すると、烏野のエースである"あさひさん"？という人が、県大会予選でメンタルをへし折られたらしい。
ブロックに捕まって、ドシャットされ、自分のコートにボールが落ちることが何回もあったそうだ。
その後、色々言い合いに発展して今に至るそうだ。
ノヤは今、地元のママさんバレーでブロックカバーの練習をしているらしい。
西「...旭さんのスパイクスゲェんだ、ズン！って感じで重くて、バン！って地面に響くんだ」
相変わらずの擬音説明にシリアス空間が半減した気もするが気のせいだろう。
西「なのになんで、旭さんはスゲェのに...トスを呼ばねぇんだろ」
西「...Aはどう思う？」
『...』
正直、何とも言えない。
私はバレーがうまい訳でもないし、ましてやこの学校の男子バレー部を見てきた訳でもない。
でも、聞いたからには自分の意見を提示するのが義理ってもんだろう。
『...私なんかが、言っていいのかわかんないけど...その、旭さん？って人の言い分もあるんじゃ、ない？』
そう言うとノヤは真剣な眼差しで私を見る。
『...だって、ブロックされ続けるって、結構、しんどいと思う...それに、自分がミスをする分...仲間に申し訳なくなる...かもしれないし』
『だ、から、その人をあんまり追い詰めないのがいい、と思う...でも、優しくするだけが最善でも、ない』
矛盾が生じて混乱しているのか、ノヤは顔が険しくなり、う"う"ぅん、と唸っている。
『え、っとね、...幼なじみが言ってたの。バレーは繋ぐスポーツだって...』
『さっき、ノヤが言ってたブロックカバーの練習...、それも繋ぐって事だと思う』
すると、コクコクと頷き
西「おう！俺がカバーできれば、エースが何回でも打てるようになるからな！！」
ニカッと笑い、誇らしげに胸に手を当てるノヤ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 855人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
死柄木朧(プロフ) - せんせー。さん» え、ありがとうございます！どこで式挙げますかね (2022年6月1日 21時) (
レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
せんせー。(プロフ) - 死柄木朧さん» レス遅れて申し訳ない！！ありがとうございます！！！！結婚しましょう！！！ (2022年6月1日 19時) (レス) id: 420ddb3e24 (このIDを非表示/違反報告)
死柄木朧(プロフ) - イラスト神すぎません？！いや神ですマジ羨ましい…結婚してくだs……すみません調子こきました (2022年4月10日 21時) (レス) @page2 id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
せんせー。(プロフ) - さくらもぉちさん» そう言っていただけるとモチベーションバク上がりします！！！！ (2021年10月18日 14時) (レス) id: 34ba8f3c5f (このIDを非表示/違反報告)
さくらもぉち(プロフ) - イラストめっちゃ可愛いです。想像していた女の子の倍可愛すぎて悶えてます。 (2021年10月18日 1時) (レス) @page2 id: 00493a13a8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：せんせー。 | 作成日時：2021年1月7日 5時
