カラスが33羽 ページ35
夢主side
私は話した。
今日、バレー部を見て感じたこと、考えたこと...マネージャーの事。
谷「つ、つまりAちゃんは、マネージャーにスカウトされたってこと?!」
『そう、なる...のかな』
谷「す、すすすごい事だよ!!だってマネージャーさん直々に言われたんでしょ?!」
興奮気味に言う仁花。
『そ、そんなに...?』
谷「だって、マネージャーってなんか...よく漫画とかで部員目当ての人ととかいるでしょ?そう言う邪な気持ちがない、Aちゃんがいいって言ってるんだよ!!」
谷「だって、そういう自分の煩悩ばっかりで、仕事が出来ない人、スカウトしたくないもん!!」
「絶対マネージャーした方がいいよ!」と、キラキラとした目で熱弁する仁花。
...でも、私は...
『...私ね、マネージャーの件...すっごく迷ってるの』
谷「えっ?!どうして?!?」
困惑する仁花。
『...私、部活にすごく憧れてた。誰かと一緒に、同じ目標に向かって...ど、努力するって、羨ましいって思ってた...』
ゆっくり、少しづつ、言葉を紡いでいく。
『バレー部の人達は、皆いい人で、私なんかでも...楽しくおしゃべりしてくて...一緒にいたいって思った...バレー部の、行く末を見てみたいって...』
さっきまでのはしゃぎっぷりとは一転して、真剣な表情で話を聞いてくれる仁花。
『で、でもね...ほんとに、私なんかがね、マネージャー出来るのかなって...考えちゃうの...』
『...私、今までろくに人と話したこと、ないし。バレーだって...研磨とクロと、ちょっと遊んだ程度で...それらしい、才能とかも...なくて...』
谷「そ、そんな事(『それに...!』...それに?」
私が1番マネージャーをすることを躊躇っている理由...それは...
『...それに私が、マネージャー始めたら...仁花を1人にする時間が、増えちゃう...』
谷「...え?」
仁花だ。
『...今日みたいに、帰り遅くなる、から...仁花、寂しい思い...する...』
今日1回、遅く家に帰っただけで涙目になるのだ。
そんなのがほぼ毎日続けば、仁花は気が気でないだろう。
私は、研磨とクロ、仁花がこの世で1番大切な存在だと思っている。
...ただでさえ迷惑をかけているのに、これ以上...仁花に迷惑をかけたくないのだ...
顔を伏せ、自分の手をぎゅっと握る
848人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
死柄木朧(プロフ) - せんせー。さん» え、ありがとうございます!どこで式挙げますかね (2022年6月1日 21時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
せんせー。(プロフ) - 死柄木朧さん» レス遅れて申し訳ない!!ありがとうございます!!!!結婚しましょう!!! (2022年6月1日 19時) (レス) id: 420ddb3e24 (このIDを非表示/違反報告)
死柄木朧(プロフ) - イラスト神すぎません?!いや神ですマジ羨ましい…結婚してくだs……すみません調子こきました (2022年4月10日 21時) (レス) @page2 id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
せんせー。(プロフ) - さくらもぉちさん» そう言っていただけるとモチベーションバク上がりします!!!! (2021年10月18日 14時) (レス) id: 34ba8f3c5f (このIDを非表示/違反報告)
さくらもぉち(プロフ) - イラストめっちゃ可愛いです。想像していた女の子の倍可愛すぎて悶えてます。 (2021年10月18日 1時) (レス) @page2 id: 00493a13a8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:せんせー。 | 作成日時:2021年1月7日 5時