カラスが34羽 ページ36
夢主side
谷「...えっ、そ、そんな事で悩んでたの？！」
『...ｴｯ？』
拍子抜けした声を出す仁花。
え、い、今仁花、そんな事って、言ったの...？？？
つられて私も、情けない返事とともに顔を上げる。
谷「なぁーんだ、Aちゃん...てっきり私、もっと深刻な理由があると思ってた！」
『...え？じゅ、充分深刻な理由、だと思ったんだ、けど···』
ちょっと頭の理解が追いついていない。
すると仁花は腕をのばし、テーブル越しに私の手を掴んだ。
谷「あのね、Aちゃん。」
『は、はい...』
谷「私ね、Aちゃんが頑張って人見知り克服しようとしてるの、すごいと思う。それに自分のしたい事、見つけてくれてちょっと嬉しい。」
「今までAちゃん、そういうのなかったから」と、少し苦笑いでそう付け足す仁花。
谷「だからね、やりたい事ぐらい...私とか周りのこと気にせずやって欲しいの！！」
『...仁花』
手を握る力を強める仁花。
『...さっき、私いないと、仁花...寂しいって...』
谷「あ、えっとそれは...！！きょ、今日は唐突すぎて心の準備が出来てなかっただけだからね？！///」
顔を真っ赤にして恥ずかしがるように否定する仁花。
『で、も...私みたいな、中途半端な人間が...マネージャーして...変に思われない...かな？』
谷「そんな事ないよ！」
『...！！』
大声を出して否定する仁花。
...こんなに大きな声出した仁花、見たことない...
谷「もし、頑張るAちゃんを馬鹿にする人がいたら、わ、私がその人を暗殺します...！！」
『あ、暗殺はよしてね...？』
谷「それに...Aちゃんが何かに挑戦して、悪口言う人がいたら、ぶっ飛ばしてくれる人、いるんだよね？」
そう言うと、ニッと笑い拳を前に突き出し、パンチするようなポーズをとる。
ぽた、ぽた...
"日「Aが挑戦して、それで悪口言うやついたら俺と影山でぶっ飛ばすから！！」"
ダメだ...なんか、視界が歪んでいく...。
谷「本当にやりたくなかったらそれでいい...でも、少しでもやりたいと思うなら、いっぱい悩んで決めればいいと思う」
...ああ、私、泣いてるんだ。
そう結論が出ると、頬を温かいものが伝った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 841人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
死柄木朧(プロフ) - せんせー。さん» え、ありがとうございます！どこで式挙げますかね (2022年6月1日 21時) (
レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
せんせー。(プロフ) - 死柄木朧さん» レス遅れて申し訳ない！！ありがとうございます！！！！結婚しましょう！！！ (2022年6月1日 19時) (レス) id: 420ddb3e24 (このIDを非表示/違反報告)
死柄木朧(プロフ) - イラスト神すぎません？！いや神ですマジ羨ましい…結婚してくだs……すみません調子こきました (2022年4月10日 21時) (レス) @page2 id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
せんせー。(プロフ) - さくらもぉちさん» そう言っていただけるとモチベーションバク上がりします！！！！ (2021年10月18日 14時) (レス) id: 34ba8f3c5f (このIDを非表示/違反報告)
さくらもぉち(プロフ) - イラストめっちゃ可愛いです。想像していた女の子の倍可愛すぎて悶えてます。 (2021年10月18日 1時) (レス) @page2 id: 00493a13a8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：せんせー。 | 作成日時：2021年1月7日 5時
