詰問 ページ6
「アンタさぁ、何なワケ?」
校門の前に到着すると、開口一番に深山さんが不機嫌に尋ねてくる。
「何って……?」
何だかよく分からないけれど、凄く敵視されている。
けれど、身に覚えがない。
なんと言っても彼女とは今日、初めて話したのだから無理もない。
「ウチが暫くガッコー休んでた間に、随分と仲良くなったんだってね?」
「仲良く…?」
「惚けんな!佐野だよ。東卍の総長、佐野万次郎!」
「っ!?」
も、もしかして………
深山さんはマイキーくんのこと好きなの?
私、喧嘩吹っ掛けられてる!?
「今までウチがどんなに話しかけてもガン無視してきたアイツが!なんでオマエみたいな地味な女と仲良くお喋りしちゃってるワケ!?」
「え…、えぇ……」
そんなの知らん!
知るわけないじゃん!?
あと、地味な女は傷つく。
「何とか言えよっ!」
ぐいっと胸ぐらを掴まれる。
「ちょっ!深山さん!落ち着いて…!」
「何それ?優越感からくるヨユー?」
「違うよ…」
「アンタみたいなヤツが、どんな手ぇ使って佐野に近付いた!?」
ぐっと校門の外壁に体を押し付けられる。
女の子といえど、深山さんは必死で力加減に遠慮がないから苦しい。
「何も、………してない」
「嘘だ!」
「本当だよ。…あえて言うなら、ただ不良に絡まれてたところを助けてもらっただけ。……私は何もしてない!」
「オイ、何してんだ!」
そんな声がして、深山さんの腕を誰かが掴んだ。
そのままぐいっと引き寄せられて、漸く彼女から解放される。
振り向くと、声の主は三ツ谷くんだった。
「オマエ、見たことある顔だな。………愛美愛主んとこの妹、だろ?」
真っ直ぐ深山さんを見つめてそう言った。
「え………」
愛美愛主の人の妹!?
私はバッと彼女へ視線を戻す。
「そう言うアンタは東卍の弐番隊隊長、三ツ谷だろ」
三ツ谷くんを睨んでいた彼女がキッと私に視線を向ける。
「何?言ってた約束ってコイツだったの?まさかの二股?真面目そーなクセして随分な尻軽女じゃん」
嘲笑うような視線が突き刺さる。
深山さんは勘違いしてる。
「…私は、マイキーくんとも三ツ谷くんともそんな関係じゃないよ」
「何それ。………ほんっと、気に入らない」
深山さんが冷たい視線を向けてくる。
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月見(プロフ) - まろまゆさん» コメントありがとうございます!面白いと思ってもらえていて、とても嬉しいです。ぜひ、キュンキュンして騒いじゃってください!!更新頑張りますので、宜しければ完結までお付き合い下さい! (2021年9月29日 12時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
まろまゆ(プロフ) - 初コメ失礼します!!いつも、更新楽しみにしてますー!めっちゃ面白い上に、マイキーが所々キュンキュンすることしてきて、見てるこっちも騒ぎソウデス…w これからも頑張ってください!! (2021年9月29日 11時) (レス) @page38 id: 65d35f23ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月見 | 作成日時:2021年9月11日 16時