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コナン達に次いで、消防車よりも現場に早くたどり着いたのは一台の乗用車だった。
慌てて中から降りてきたのは、もはや応答のないスマホを片手に持つ、コナンも見知った顔だった。

「降谷さん…」

降谷の部下、風見は車から降りるや否や降谷の元へ駆け寄り、コナンでは抑えきれなかったその腕をしっかりと掴んだ。

「中にAが居るんだ…っ」

「降谷さん」

「まだ生きてるかもしれない…」

「これ以上近づくのは危険です…っ」

「離せ風見…‼」

「…離しません。」

「離せ風見…、命令だ…っ」

「…聞けません。」

「風見」

「降谷さん…っ‼」

徐々に強張る降谷の声に負けじと、風見も声を荒げた。
この手を離してはいけない。

風見は赤く照らされた地面だけを見つめた。
頬が熱い。
顔を上げてはいけない。
上司の涙に、気付いてはいけない。





定期的な降谷からの報告で、潜入している組織の幹部らは全員日本国内に居ない事は分かっている。
しかし、何が起こるかは分からない。
風見は、残された降谷を守るべく、憔悴しきった降谷を無理やり車に押し込めた。


ここで、降谷を失う訳にはいかない。

『…クイーンが倒れても、キングが居る限り負けはない。』

降谷は、彼女の最後の希望(とりで)なのだから。








降谷零名義の部屋に、USBが入った茶封筒が届けられたのは翌日の事だった。

170→←168 -第8章- PRIDE



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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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虎鉄(プロフ) - まみこさん» まみこ様、私こそ深夜にすみません!こちらにまで涙。一気読み+コメントする時間まで割いて下さり本当に有難うございます!松田氏なりに降谷氏とは違う道を進むのでお付き合い下されば嬉しいです。大切に書いた話なのでそう言って頂けて感無量です。 (2022年7月24日 0時) (レス) id: 4e898d55ea (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 応援してます!!本当にこの作品は神です!! (2022年7月16日 1時) (レス) id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - こんばんは!!真夜中にすみません💦一気読みしました!マジで感動しました!!あー、夢主ちゃん良かったね!!と、保護者のような気持ちで読んでましたねw松田さんのほうも読んでます、頑張ってくださいね!! (2022年7月16日 1時) (レス) id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
虎鉄(消えた捜査官松田ver作成中)(プロフ) - ひゆめさん» ひゆめ様、一気読みのお時間頂戴しまして……!かつコメントまで下さり本当に有難う御座います。クロサギ懐かしいですよね(^^)当時は全く意味分からんまま見てましたが笑。読んで下さってありがとうございました(^^)!2と合わせての返信で失礼します。 (2022年6月12日 10時) (レス) id: 4e898d55ea (このIDを非表示/違反報告)
ひゆめ(プロフ) - 同じく一気読みしました!!クロサギ懐かしいと思いながら進めていたら凄く惹き込まれました。とても面白かったです。 (2022年6月12日 0時) (レス) @page50 id: 141a54d8d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:虎鉄 | 作成日時:2018年6月2日 0時

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