【名探偵コナン】消えた捜査官5【降谷零】

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思い起こせば
再び出会えたAから
俺は嘘を探してばかりだった。

『どこにいても信念は変わらないから部署は特にこだわりないかな』

どんなに月日が経とうと
AはAに変わりないのに。

あの言葉に、噓なんて１つもなかった。







「今更何が出来る…⁉
そんな証拠またすぐに葬り去ってくれる…っ‼
警察は組織だ。
多少の事に目を瞑らなければ…
組織の中では生きていけまい…っ‼‼
皆それをわかっている‼」

「警察官が皆(みな)、お前みたいに汚れてると思うな…っ‼」

Aの怒号など、聞いた事がなかった。
その声は、怒りに震えていた。

「この国の未来の為に、今も命を懸けて戦ってる人が居る‼
この国の未来の為に…曲げずに自分の信念を貫いて、自ら犠牲になった人達も居る…っ‼
そんな人達と…
彼等とお前を一緒に語るな…っ‼‼」


乾いた銃声が、日本中を駆け巡る。

一発の銃弾が、Aの左肩を貫いた。
Aは、被弾した衝撃でよろめいたものの、その場に立ち続けた。

銃口は、今もなおAに向けられている。

「口を慎めよ小娘が…っ‼‼」

「クイーンが倒れても、キングが居る限り負けはない。」

「？…何の話だ。」

「まだキングが残ってる。
クイーンは囮。
クイーンを取った時点で、チェックメイトは避けられない。」

「何をごちゃごちゃと訳のわからん事を…っ‼」






「A…やめろ…」


『良い人生だった、って皆で笑おうね！』

頼む

俺を置いて逝かないでくれ

167 -第7章 終-→

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