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「Aさんは…寂しくないの?」
コナンはAに真実を問い詰めたい気持ちを抑え、そう聞くのがやっとだった。
「勝手に私の人生を悲観しないで」
「…え?」
Aの声は笑っていた。
「普通の人生とは掛け離れてるかもしれないけど、その代わりに…私は太陽と出逢えたんだから。」
「太陽…」
コナンの脳裏に、1人の男が浮かび上がる。
どんなに打ちのめされても、決してAの事を諦めない、正義の人。
「太陽があるかないかで
世界は大きく違って見えたんだよ。
命を懸けてでも守りたいものがある人生なんて案外悪くなかったかもね。」
Aの笑い声を残して、その電話は切れた。
コナンは、通話終了を示す画面を見る間もなく、すぐに着信履歴を開く。
焦る様に電話を掛けたその先はコナンの逸る気持ちを知ってか、すぐに繋がった。
「…灰原っ‼逆探知出来たか⁉」
「…出来たわよ、ギリギリね。
切れるのがあと数秒でも早かったら」
「どこだ⁉教えてくれ灰原…っ‼」
コナンとAとの会話を別の回線から聞いていた灰原は、電話越しのコナンのあまりの剣幕に驚く。
「ちょっと江戸川君⁉」
「急がねぇと…何か嫌な予感がするんだよ…っ‼
さっきの電話、何か違和感があんだよ…‼」
「江戸川君、落ち着いて‼
良い?今から住所言うから。」
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虎鉄(DC一時お休み中)(プロフ) - スカイさん» スカイ様、返信遅れて申し訳ありません!コメント下さり有り難う御座います(^^)スカイ様の涙腺を刺激出来たなら本望です笑。御礼を言うのはこちらの方です。短くはないこの作品を読んで下さり、そして感想まで下さり本当にありがとうございました!!感謝です。 (2020年6月20日 10時) (レス) id: 4e898d55ea (このIDを非表示/違反報告)
スカイ(プロフ) - すごく感動しました。涙が溢れてきて胸がキューとなってこんな素晴らしい作品を作ってくださりありがとうございます (2020年6月13日 2時) (レス) id: 8bcf366f5d (このIDを非表示/違反報告)
虎鉄(プロフ) - しろさん» なんと嬉しいお言葉でしょうか。自己満足の小説に、その様なコメント頂けて嬉しいと感謝の他に言葉が見つかりません。落胆されぬ様にこれからも執筆させて頂きます!これからもよろしくお願いします。ありがとうございます! (2018年5月30日 20時) (レス) id: e9fa573a9b (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 初めての感覚です。何か映画や連ドラを見てる気分でした。心の底から応援してます!!こんなに引き込まれるのは初めてです!!!! (2018年5月30日 18時) (レス) id: fe2831d1b4 (このIDを非表示/違反報告)
虎鉄(プロフ) - KAZUKIさん» コメントありがとうございます!身に余るお言葉…そう言って頂けて本当に嬉しいです。10枚以上書き連ねたプロットが報われる様な気がします。話が重く複雑なので悩む事もありましたが、書いてきて良かったです。もうすぐ佳境です、引き続きよろしくお願い致します★ (2018年5月30日 0時) (レス) id: e9fa573a9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:虎鉄 | 作成日時:2018年5月20日 15時