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ー21:10ー

(Aさんの父親がそもそも詐欺になんか遭ってないとしたら、Aさんの目的は一体…)

降谷がただ1人、真相に気付いたその頃
コナンも1人、推理を進めていた。
そして、スマホを手に取り初めてAに電話を掛けた。

出ないかもしれないと思われた電話は、意外にも3コール程した後に通話に切り替わった。

「Aさん、今どこに居るの?」

「それは教えられないよ。」

「もう、家には戻らないの?」

「メインは火事で燃えたし、もう1つのマンションは流石に公安も気づいて今頃張ってるかもしれないしね。
それに…あの家には大切なものもないし。」

コナンの質問に、Aは動揺する事なくのらりくらりと答える。

「火事の事聞いたよ。何を取りに行ったの?
火の海に飛び込むなんて危険まで冒して。」

「ひみつ。」

「大切なもの?」

「…とってもね。
まぁ、例えドロボーに入られたとしても、あれは他の人にとっては何の価値もないけどね。」

「あれ、って言い方をするって事は、今はもう手元にないって事だよね?
どこか別の場所にでも置いてあるの?」

「さすが探偵くん、鋭いね。
案外詐欺師に向いてるんじゃない?」

電話口での2人はまるで正反対だった。
何か追い詰められた様に質問を続けるコナンと、時に笑いながら答えるA。

綾瀬一家の事件の事を聞けば、すぐさまこの電話は切られ、二度と繋がらなくなるだろうという確信があった。
現にコナンは、Aが仕事柄、何台もスマートフォンを所持しているのを知っている。
コナンが何とか教えて貰ったこの番号も、何かがあればすぐに元を辿れなくなる、使い捨ての連絡先でしかないのだ。
逆を言えば、Aは使い捨ての連絡先以外持ってはいないのだろう。


「Aさんは…寂しくないの?」

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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虎鉄(DC一時お休み中)(プロフ) - スカイさん» スカイ様、返信遅れて申し訳ありません!コメント下さり有り難う御座います(^^)スカイ様の涙腺を刺激出来たなら本望です笑。御礼を言うのはこちらの方です。短くはないこの作品を読んで下さり、そして感想まで下さり本当にありがとうございました!!感謝です。 (2020年6月20日 10時) (レス) id: 4e898d55ea (このIDを非表示/違反報告)
スカイ(プロフ) - すごく感動しました。涙が溢れてきて胸がキューとなってこんな素晴らしい作品を作ってくださりありがとうございます (2020年6月13日 2時) (レス) id: 8bcf366f5d (このIDを非表示/違反報告)
虎鉄(プロフ) - しろさん» なんと嬉しいお言葉でしょうか。自己満足の小説に、その様なコメント頂けて嬉しいと感謝の他に言葉が見つかりません。落胆されぬ様にこれからも執筆させて頂きます!これからもよろしくお願いします。ありがとうございます! (2018年5月30日 20時) (レス) id: e9fa573a9b (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 初めての感覚です。何か映画や連ドラを見てる気分でした。心の底から応援してます!!こんなに引き込まれるのは初めてです!!!! (2018年5月30日 18時) (レス) id: fe2831d1b4 (このIDを非表示/違反報告)
虎鉄(プロフ) - KAZUKIさん» コメントありがとうございます!身に余るお言葉…そう言って頂けて本当に嬉しいです。10枚以上書き連ねたプロットが報われる様な気がします。話が重く複雑なので悩む事もありましたが、書いてきて良かったです。もうすぐ佳境です、引き続きよろしくお願い致します★ (2018年5月30日 0時) (レス) id: e9fa573a9b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:虎鉄 | 作成日時:2018年5月20日 15時

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