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[か、風見さん…っ⁉]
「降谷さんはたった今別件の対応中だ。」
[…
追跡します…っ‼]
降谷は、顔を上げる事も出来なかった。
あまりにも情けない自身の醜態に、降谷は隣にいる風見に合わせる顔がなかった。
無限にも感じられる静寂の中、風見は静かに口を開いた。
上司の方を、振り向いてはならない。
「私は」
「……」
「公安警察官失格です。」
「…っ」
「でも、謝る事は出来ません。」
「……っ…‼」
降谷は、先程確認した資料の詳細を思い出す。
記されたAの住所は、ここからそう遠くはない。
「…ここの指揮は風見、お前に任せる。」
「降谷さん、一体どちらに…?」
「少し外へ出てくる。ここを頼んだ。」
拳を開く事なく、降谷は足早に指令室から出て行った。
風見はバタンと閉じられたドアを見つめ、これ以上、上司の心が壊れない事を祈った。
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虎鉄(DC一時お休み中)(プロフ) - スカイさん» スカイ様、返信遅れて申し訳ありません!コメント下さり有り難う御座います(^^)スカイ様の涙腺を刺激出来たなら本望です笑。御礼を言うのはこちらの方です。短くはないこの作品を読んで下さり、そして感想まで下さり本当にありがとうございました!!感謝です。 (2020年6月20日 10時) (レス) id: 4e898d55ea (このIDを非表示/違反報告)
スカイ(プロフ) - すごく感動しました。涙が溢れてきて胸がキューとなってこんな素晴らしい作品を作ってくださりありがとうございます (2020年6月13日 2時) (レス) id: 8bcf366f5d (このIDを非表示/違反報告)
虎鉄(プロフ) - しろさん» なんと嬉しいお言葉でしょうか。自己満足の小説に、その様なコメント頂けて嬉しいと感謝の他に言葉が見つかりません。落胆されぬ様にこれからも執筆させて頂きます!これからもよろしくお願いします。ありがとうございます! (2018年5月30日 20時) (レス) id: e9fa573a9b (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 初めての感覚です。何か映画や連ドラを見てる気分でした。心の底から応援してます!!こんなに引き込まれるのは初めてです!!!! (2018年5月30日 18時) (レス) id: fe2831d1b4 (このIDを非表示/違反報告)
虎鉄(プロフ) - KAZUKIさん» コメントありがとうございます!身に余るお言葉…そう言って頂けて本当に嬉しいです。10枚以上書き連ねたプロットが報われる様な気がします。話が重く複雑なので悩む事もありましたが、書いてきて良かったです。もうすぐ佳境です、引き続きよろしくお願い致します★ (2018年5月30日 0時) (レス) id: e9fa573a9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:虎鉄 | 作成日時:2018年5月20日 15時