検索窓
今日:2 hit、昨日:43 hit、合計:436,802 hit

142 ページ22

ーコナンsideー

降谷と別れたコナンは、心の中で降谷に謝罪しながら探偵事務所への階段を上る。
ドアの磨りガラスの向こうは真っ暗だった。

ドアを開けても、いつもの家族団欒の光景はない。(正式にコナンは家族ではないが)

『蘭姉ちゃん、お願いがあるんだ。』
『明日の20時から、30分位…小五郎のおじさんと出掛けてきて欲しいんだ。』
『どうしても助けたい人が、明日ここに来るんだ。』

蘭達が居ない事はわかっていた。
けれど、Aの姿も既に探偵事務所にはなかった。
事務所のテーブルの上には、綺麗に纏められたイヤホンが置いてあった為、自分との約束をAはきちんと果たしてくれたのだろう。
そして、降谷の噓偽りのない言葉達をAが信じてくれる事をコナンは願った。



ー20:50ー

少し前に蘭と小五郎が帰宅し、事務所はいつも通りの雰囲気が流れていた。
以前無理やり聞いたAの連絡先へ、連絡を入れようか悩むコナンのスマートフォンが着信を知らせる。
画面を見ると、交換はしたものの滅多にかかってくる事はない名前が記されている。
しかも、その名前の持ち主とは先程別れたばかりだというのに。

「…安室さん?」

不思議に思いながら、コナンは通話をタップする。

「………、…え?」

降谷からの電話で告げられた事実は、あまりにも衝撃的だった。




時は少し遡る

ー20:30ー

「ありがとうございましたー!」

探偵事務所を後にしたAの姿は、コンビニエンスストアにあった。
買い物を済ませたAは、夜でも元気なアルバイトに見送られ、その場所を後にする。
手に持つビニール袋には、缶ビールとたばこ、ウィスキーとスイーツが入っていた。

(あ…つまようじ忘れた…。
100均で良いかな…あんなに数要らないけど。)

143→←141



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (303 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
583人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

虎鉄(DC一時お休み中)(プロフ) - スカイさん» スカイ様、返信遅れて申し訳ありません!コメント下さり有り難う御座います(^^)スカイ様の涙腺を刺激出来たなら本望です笑。御礼を言うのはこちらの方です。短くはないこの作品を読んで下さり、そして感想まで下さり本当にありがとうございました!!感謝です。 (2020年6月20日 10時) (レス) id: 4e898d55ea (このIDを非表示/違反報告)
スカイ(プロフ) - すごく感動しました。涙が溢れてきて胸がキューとなってこんな素晴らしい作品を作ってくださりありがとうございます (2020年6月13日 2時) (レス) id: 8bcf366f5d (このIDを非表示/違反報告)
虎鉄(プロフ) - しろさん» なんと嬉しいお言葉でしょうか。自己満足の小説に、その様なコメント頂けて嬉しいと感謝の他に言葉が見つかりません。落胆されぬ様にこれからも執筆させて頂きます!これからもよろしくお願いします。ありがとうございます! (2018年5月30日 20時) (レス) id: e9fa573a9b (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 初めての感覚です。何か映画や連ドラを見てる気分でした。心の底から応援してます!!こんなに引き込まれるのは初めてです!!!! (2018年5月30日 18時) (レス) id: fe2831d1b4 (このIDを非表示/違反報告)
虎鉄(プロフ) - KAZUKIさん» コメントありがとうございます!身に余るお言葉…そう言って頂けて本当に嬉しいです。10枚以上書き連ねたプロットが報われる様な気がします。話が重く複雑なので悩む事もありましたが、書いてきて良かったです。もうすぐ佳境です、引き続きよろしくお願い致します★ (2018年5月30日 0時) (レス) id: e9fa573a9b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:虎鉄 | 作成日時:2018年5月20日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。