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コナンは、観覧車内を駆け回りながらキュラソーを探す。
無駄な事を考える暇はない、それはコナンも十分に分かっている。
しかし、コナンの脳裏には先程までのAの言葉が離れなかった。
『探偵くん、チェスで勝つには何が一番大事だと思う?』
『こんな時に何を…っ』
『目先の事だけに捉われて、狩るべき
友人の言葉を借りるなら…
【焦りは最大のトラップ】かな。』
(あれは…一体どういう意味だったんだ…?)
「クソっ…わからねぇー…っ‼」
(組織の連中はすぐ側まで来ている。
足を止めてる暇はない。
考えろ、どうすれば良い…考えろ、考えろ。)
キュラソーは、バランスを崩し落下しかけた灰原の手首を咄嗟に掴んでいた。
「私を彼等の元へ連れ戻すつもり⁉」
恐怖がない訳ではない、しかしそれでも灰原はキュラソーを睨みつけて言った。
「彼等って?組織の事?」
彼女の記憶が戻っていると悟った灰原は、彼女が探る様に発した自身のコードネームに反応する訳にはいかなかった。
「さぁ逃げるわよ、ここに居ては危ない。」
思いも寄らないキュラソーの言動に灰原は戸惑いを隠せない。
「逃げるってどういうつもり⁉
悪い冗談なら止めてくれる?」
「ジンが来ている。
あなたならこの意味がわかるわよね」
「でも、どうして私を…」
キュラソーは、何かを懐かしむ様な表情を浮かべて自信なさげにつぶやく。
「分からない。なぜ助けたかなんて分からない。
でも私はどんな色にでもなれるキュラソー…
前の自分より今の自分の方が気分が良い。
ただそれだけよ。」
灰原の手首を掴む手に力が篭る。
キュラソーは灰原の身体を優しく引き上げた。
「さあ行くよ、シェリーちゃん」
「…待って‼まだ子供達がゴンドラに残ってるの‼
早く助け出さないと‼」
足音が焦る二人に近づく。
その音の主は、気配をまるで隠そうとする気配はなかった。
「……誰っ⁉」
「やっと見つけた。」
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虎鉄(プロフ) - ぴよこさん» こちらこそいつも読んで下さって本当に感謝です!後に浮かんだ方が主人公らしいかなとは思うんですが、まだ引っ張る?って自問自答してます笑。ラストまでまだまだなのでゆっくり考えます。すれ違った分どうか幸せに…。どうかこれからもよろしくお願いします! (2018年5月18日 0時) (レス) id: e9fa573a9b (このIDを非表示/違反報告)
ぴよこ(プロフ) - 進行速度が遅いだなんてとんでもない!毎日の更新、本当に感謝ですm(__)mサラッと終わっちゃうんですか(; ゚ ロ゚)!?ハッピーエンド好きな私としては、どうか分かち合って欲しい(>_<)でもどんなエンディングにせよ、虎鉄さんに付いていきますので頑張って下さい!! (2018年5月17日 22時) (レス) id: 3760492a40 (このIDを非表示/違反報告)
虎鉄(プロフ) - いぶさん» ご指摘ありがとうございます!一個年上でしたね(u_u)部下=歳下とばかり思い込んでました。ご指摘下さって本当に感謝です^_^!後でこそっと修正します笑。ただ今いそいそと書き上げておりますので、長い小説ですがこれからも読んで頂ければ嬉しいです^_^★ (2018年5月13日 22時) (レス) id: e9fa573a9b (このIDを非表示/違反報告)
いぶ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。95のシーンで風見より年上のあの人と私は、というところがありますが、降谷さんは風見より年下だったと思います。もし、あの人が降谷さんでなかったり、この中では変更していたらすみません。これからも頑張ってください。 (2018年5月13日 22時) (レス) id: e657a95109 (このIDを非表示/違反報告)
虎鉄(プロフ) - ぴよこさん» ぴよこ様に見限られてなくて良かったです笑!これからもすれ違うのを先に謝っておきます笑。コメントいつも本当にありがとうございます!たまに見返して書く原動力にさせて貰っております。まだまだ完結まで遠いですがこれからもお付き合い頂けると本当に嬉しいです★ (2018年5月9日 15時) (レス) id: e9fa573a9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:虎鉄 | 作成日時:2018年5月9日 2時