コンビニ店員がドタイプだった。【影山飛雄】

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インフルエンザは、それはもう暇で暇で。
する事もなく動画サイトを漁ったりなんていう
廃人生活をスタートさせた私。


寝っ転がりながらケータイを弄ってると
ヴー、というバイブ音と共に上に表示される通知

そこには影山飛雄の文字


「ふぉあ？！？！」


すぐにその通知を開いて内容を確認する


"大学終わったらそのままお前ん家行く。"

たったそれだけの文面
どうしてただの客だった私にここまでしてくれるんだろう。

わかった、とだけ返事をしてケータイを閉じる


飛雄はまあ、本人に言ったらちょっと
やばいかもだけど、見た目的に単細胞っぽいし
ボゲェしか言えないし。

深い考えはないんだろうなーとか勝手に思ってる。
そう考えると少し寂しくなるもので。

私の事がほっとけないとか、もしかしたらそんな理由があるのかもなんて期待しちゃって。

本人から何を聞いたわけでもないのに勝手に
考え込んで落ち込んだり舞い上がったり
私の悪いくせだ。



「熱測らなきゃ」



はぁ、とため息をつきケースから体温計を取り出す


脇に挟んでしばらく経って、脇からはずすと
そこには39.5の文字。


「…なんでこんなにも下がらないの」


既にぬるくなった冷えピタを新しいのに取替えて
再び布団に潜る。
熱からくるだるさから逃れるために目を閉じた。

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