コンビニ店員がドタイプだった。【影山飛雄】

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貴方side


「完全復活。」

久しぶりの学校だからか、いつもより入念に
髪の毛を梳かす。


自分の髪の毛を梳かしながら飛雄の事を考える
あの日から飛雄は家に来てくれるどころか
連絡すら寄越してくれない。


私があんな事聞いたからなのか、と考えると
落ち込みとかよりも先になんだか悔しさが沸いてくる。


こうなったら私からも絶対連絡はしてやんない
なんて、意地が出てきてしまう。
あんだけ助けてもらったのに、お礼すら言えない自分が憎い。


「いってきまーす」


親はとっくに仕事に行ってるから、帰ってくる声はない

いつも通りの道を歩く。
飛雄と出会ったコンビニの前で立ち止まる


コロ、と転がってる石を蹴りながら携帯を取り出す


慣れた手つきで携帯を開いて
飛雄とのトーク画面をひらく


「あれAおはよう！」

「えっ、あ…おはよ！」

もう大丈夫なの？と声をかけてくる友人。
慌てて携帯を閉じてポケットに滑り込ませる



「まだ時間あるしちょっとコンビニ寄っていい？
お昼ご飯持ってきてなくてさ」


「えっ、あ、うん。行こ」



そのまま友人と足を進めてコンビニの中に入る。



「いらっしゃいませー」

中年のおじさんの声が響く。

…そうだよ、いるわけないじゃん


何期待してるんだ自分、と自嘲的にため息をつく


「ゆうちゃん、私外で待ってるね」

「うん、わかったー」


特に買うものもないから外に出る。


「…、会いたいなあ」


少しだけ、目頭が熱くなった




__________

ゆうちゃんはAさんのお友達です！

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