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▼瑠璃と紫紺 ページ5

『まふと坂田は?』



「お腹空いた〜!!

って坂田がまふ連れて走り去ったとこ」



『すれ違っちゃったか……』




どうするかな……

人が多いの苦手な奴居るし




『少し休む??』



「でも、A屋台回りたいんやろ??」



『ん?うん』



「なら、一緒に行くか」





志麻とそらるが鳥居の段差から腰を上げる




「僕達は少し休んでから屋台を回るよ」



「人酔いした……」



「水飲むか??」



「って事でまた月があの場所に昇る頃にここ集合な」



『分かった

うらたとセンラ、2人をよろしくな?』



「任せとけ」



「勿論です」





月があの場所に昇るまで……


数時間あるな




『じゃあ屋台回ろう!』



「イカ焼き食いたい!


さっき美味そうな匂いしたんよ!」




「俺はたい焼きかなぁ……

こしあんの」





人混みの中に入っていく



やっぱり流されるなっ……





「ラマン達と手ぇ繋いでたんやし俺らも繋ぐか」



「そうだな、天月達だけずるい」





2人を見失わないよう必死だったボクは手に触れた温かさに安心した。




『うん、そっちの方が有難い』




安心するし、何より迷子にならないのが助かる



2人は背が高いから周りが見やすいかもしれないけど、ボクは人に埋もれるからね……




しばらく歩くと




「ん!あれやあれ!

さっきのいー匂い!」



『あれか、確かに美味そう』



志麻がグイグイとイカ焼きと書かれた布看板を掲げる屋台に引っ張っていく。



その度に甘醤油の焦げたいい匂いが近くなっていく



これは……お腹空くな……




志麻はすぐさまイカ焼きをひとつ頼むと対価と引き換えに焼きたてのイカを手にしていた。




「あ、俺も見つけた」



『本当だ、背伸びしなきゃ見えねぇ……』




その直後にそらるがたい焼き屋を見つけてその前にたどり着く




「こしあんと白餡を1つずつ」



「あいよ!」





気の良さそうなおばちゃんがこちらを見ながら袋に焼きたてのたい焼きを入れていく




「随分べっぴんな兄妹だねぇ!なぁあんた!」



『んえ?』



「そうだなぁ!微笑ましくて良いもんだ!」



「ほれ、割引してやるよ」





そう言うとピッタリだった対価から3分の1程をそらるに返すとニッコリと笑った




「じゃあ楽しんでね!」



「迷子にならんようにな〜!!」





すぐに人の波に流されてしまう



ボク達は屋台の裏に回って人の少ない砂利道にあった大きな岩に腰を下ろした。

▼兄妹??→←▼集合場所



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設定タグ:歌い手 , 男女逆転吉原 , 男遊邸   
作品ジャンル:恋愛
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甘党ミカン - 本編も見ましたがやっぱり面白いです!無理しない程度に更新頑張って下さい! (2020年9月24日 23時) (レス) id: 8dcda58632 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年1月14日 1時

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