▼紅と白 ページ2
「よし!出来たわよ!」
全身鏡の前に立たされる
『うわ……!!』
す、すごい……
自分に言うのも何だが……綺麗だ
高めに結われたお団子の髪に琥珀色の簪
梅色の着物に白色の帯
化粧は薄く白粉が塗ってあり、紅い唇が映えている。
『す、すごい……』
その時、バタンっと襖が思い切り開かれる音がした。
そちらを振り返ると、今日一緒に初詣に赴く面々が揃ってこちらを見ていた。
走ってきたようで顔が高揚している。
『お、みんなも着飾ってんだ』
「……へ、あ」
「……A……だよね……??」
『当たり前だろーが!
何だ?綺麗すぎて見間違えたか??』
全員揃って首を縦に振った
『お、おう……
な、なんか恥ずかしいな……』
そ、そんな真面目な顔で肯定しないでくれ……
.
.
.
男色の部下に見送られて遊邸を出る。
あいつは約束している人が居るので待っているのだそう。
ボク達もそれぞれ自由にに歩きながら初詣の行われる目的地へと歩く。
「それにしてもびっくりしたァ〜!」
「俺一瞬天女様かと思ったもん!」
まふと坂田がボクの両側に立ってそう言う
ニコニコと笑う2人は嬉しそうにボクを見る
『まぁ確かにボクも鏡見た時びっくりしたな〜
化粧って凄いんだな』
「まふくんも化粧しとるけどあんま変わらへんよ〜?」
「僕は紅以外はほぼしてないからね
Aの場合はどちらかと言うと服装で印象が変わってるんじゃないかな?」
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甘党ミカン - 本編も見ましたがやっぱり面白いです!無理しない程度に更新頑張って下さい! (2020年9月24日 23時) (レス) id: 8dcda58632 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奏 | 作成日時:2019年1月14日 1時