57話【邪眼】 ページ8
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それから数日が経った。
麗は海祇島でのんびりと過ごし空と会うことが少なくなった。
『(空くんはメカジキ二番隊隊長だからなぁ…)』
村でのんびりしていると見覚えのある姿が素通りしていった。
哲平だ。
しかし麗の見間違いなのか彼の姿は少し年老いているように見えた。
『(そう言えば哲平くんも昇進したってちょっと前にパイモンちゃんが言ってたような…)』
神の目も元素力も扱えないのにすごい早い出世だなぁと思いながら裾から昼食のおにぎりを出そうとするとはらり、と1枚の封筒が落ちる。
麗が不思議そうに封筒を拾って見てみると封筒にはスネージナヤの印が押されていた。
『あ』
麗はそれを見た時何もかも思い出した。
スカラマシュに半年経ったのにも関わらず手紙を書いていないこと、返事を読んでいなかったこと。
麗はやっちゃった…と思いながら当たりを見回し誰もいないことを確認すると封を開け中に入っている手紙を読み始める。
手紙なんて書いたことないから要件を手短かに書いておくね。
本当は色々書いてあげたかったから残念だよ。
僕は稲妻の邪眼工場の代理の責任者として今そっちに向かってる。
この手紙がお前に手渡された数日くらいには着くんじゃないかな。
来たきゃ来ればいいさ。
その時色々質問に答えてあげるよ。
じゃあね
グシャッ
手紙を持っていた麗の手に力が入り手紙の端に皺がよる。
『稲妻に…邪眼工場…？』
邪眼工場を他国で設立し市民に配るなどという計画を耳に挟んだことがあったため、先日淑女に牽制をかけたつもりだった麗だが遅かったと後悔する。
そしてふと脳裏によぎる空の言葉。
〈物資を補給してもらってる相手が未だに分からないんだって〉
『…まさかっ…！』
麗は懐から一つのビー玉のようなものを取り出すと景色が映っていたビー玉の色が徐々に綺麗な紫へと発光していく。
麗はそれを握りしめ、珊瑚宮の方へと走り出した。
『心海ちゃん！』
「！麗さん」
『ファデュイ邪眼工場ってどこ！？』
「何故それを」
『いいから！』
「……私の推測では恐らくヤシオリ島南西部の海に面した山岸にあるかと」
『ありがとう！あとこれ使って！邪眼の効果を和らげる薬液だから効果はあると思う！』
彼女はそう言うとワープポイントに手を着き消えていった。
「麗さん…？」
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空華(プロフ) - Mirukuさん» リクエストありがとうございます！甘雨ちゃん達仙人組は璃月編の方で書かせていただきます。容彩祭の後なので少しリクエストお応えできるまで時間がかかりますが気長にお待ちください！こちらもいつも作品を読んでくださりありがとうございます！ (2022年9月29日 6時) (
レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
Miruku(プロフ) - いつも素敵な作品ありがとうございます！リクエストで甘雨ちゃん含む仙人たちと鍾離先生の絡みをぜひ見てみたいです！これからも楽しく見せていただきます！ (2022年9月28日 21時) (レス) @page32 id: 6887e117d0 (このIDを非表示/違反報告)
空華(プロフ) - 白鷹。さん» リクエストありがとうございます！綾人承知しました！いつも読んでくれてありがとうございます！頑張ります！ (2022年9月28日 17時) (レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
白鷹。(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いております！リクエストなのですが綾人と絡ませてほしいです（お茶するとか雑談とか）更新応援しております‼︎ (2022年9月28日 7時) (レス) id: aa069cf9f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空華 | 作成日時：2022年8月24日 18時
