smile7 ページ9
貴方side
嘘だよね…そうだ、これはイヤな悪夢なんだ。
これは現実じゃない。そう、夢の中なんだ。
けれど…
花「あれっ？Aじゃん！！待っててくれたの？？」
花蓮の笑顔は、現実そのもので…
これは夢じゃないんだと痛感させられた
女「あ…桜坂さん…だよね？花蓮、一緒に帰りなよ。私先帰るから！」
花「ごめんね！じゃあ明日一緒に帰ろ！」
女「うん！ばいばい」
花「ばいばーい♪」
さっきの子に向けた笑顔も、いつもと変わらない花蓮の笑顔で
花「さっ、帰ろっかっ！」
花蓮はそう言ってくれてるけど…
このままにしちゃ、ダメだ
貴「あ…あのさ…」
花「ん？なぁに？」
貴「…か…花蓮は…さ……私のこと…プレゼントで良い物をくれる……都合のいい奴だと思ってたりとか…する…？」
花蓮は一瞬、目を大きく見開いた。そして
花「なぁんだ。あんたさっきの話、聞いちゃったんだぁ…つまんないのー」
私の知らない花蓮に一瞬で変わってしまった
貴「…本当…なの？」
花「まーバレちゃったものはしょーがないっ！そーだよ！私はあんたを利用してただけ」
貴「……」
言葉が出なかった…
どうして？
なんでなの？
聞きたいことはたくさんあるけど…今は何も…
─聞きたくないんだ
花「あんた、あたしが仲良く“してやってる”のをさ、てっきり“お互い仲良し”だと思ってるんだもん(笑)ほんと、バカだよねー(笑)そんなんで跡取りなんて大丈夫ー？(笑)あ、そっか！大丈夫じゃないからあたしなんかに騙されるんだ！あー納得ー♪」
貴「…！！」
花蓮って…こういう人だったの…？こんなこと平気でするような人だったの…？
・
“Aっていうんだ！良い名前だね！私は花蓮！よろしくね♪”
いつも疎遠にされていた私に話しかけてくれた、春の笑顔も
“あーあ…また転んだのー？もー大丈夫？(笑)”
苦笑いしながらも手を差し伸べてくれた、夏の笑顔も
“え…ここの問題…一番簡単なんだよ…？”
簡単な問題すら解けない私に呆れながらも勉強を教えてくれた、秋の笑顔も
“はー寒いねぇ…こういう時は、ココアに限る！はい、あげる！あ、私の奢りだよー♪”
寒さに震えながらもココアを買ってきてくれた、冬の笑顔も
みんな……作り笑いだったの……？
貴「……今までの笑顔は……何だったの…？」
花「ん？あー！あたしさ、演劇部だからさ、顔の表情とか作るの得意なんだよね(笑)」
人なんて
─もう、信じない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「あんスタ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
神なり。 - おもしろいです！頑張ってください！ (2016年9月1日 22時) (
レス) id: 626db7ed2f (このIDを非表示/違反報告)
如月マロン(プロフ) - 藍香さん» ありがとうございます！続編できましたので、読んで頂けたら幸いです…！ (2016年7月9日 21時) (レス) id: 8a8ae8c313 (このIDを非表示/違反報告)
藍香 - 続編おめでとうございます！マロンさんの書くスバルたんはキラキラしてて、大好きです☆ 続編もおもしろそうですし、楽しみにしてますね！ (2016年7月9日 10時) (レス) id: 470c680b61 (このIDを非表示/違反報告)
あのこみ - 昔の私見たいだから余計感動しました！この作者さんは私のマジ神！ (2016年4月18日 20時) (レス) id: 640812da45 (このIDを非表示/違反報告)
如月マロン(プロフ) - 藍香さん» ありがとうございます！更新速度をあげたいと思っているので、完結までおつきあい頂けたらと思います！ (2016年3月17日 6時) (レス) id: 7fdbc2c919 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：如月マロン | 作成日時：2016年1月22日 16時
