smile3 ページ5
貴方side
ス「えっ、泣いてるのっ？！」
真「どっどうしよ…」
北「悪い、何か気に障ることを言ったか…？」
真緒「ごめんな…？」
どうして謝るの…？貴女達は…何も悪いことしてないよ…悪いのは私だ。
いきなり泣き出して、何困らせてるの！！
そう自分を叱っても、涙は反抗するように溢れていく
ス「ほ、ほんとにごめんね…？大丈夫…？」
スッと伸びてきた、オレンジ色の髪の人の手。
“ダイジョウブ？”
貴「ダメっ！！触れないで！！」
ス「ﾋﾞｸｯ」
北「A…」
真「Aちゃん…」
貴「…っ…」
真緒「あー……ごめんな？スバルが無神経なことして。ほーら、ダメだぞスバルー？女子に気安く触れたりしちゃ」
違う、違うんだ。私が悪いんだ。関係ないこの人達に、あの時私を裏切った人達の姿を重ねてしまう、私が悪いんだ。謝らなくちゃいけない。
貴「ご…ごm〈キーンコーンカーンコーン〉…」
真緒「あっやべっ、チャイム鳴ったから帰るな！また後で！」
真「あ、うん！」
北「ほら、お前らも座れ」
ス「………」
貴「…」
何やっているんだろうか。ここにいる人達は、関係ない人達なんだ。私の過去とは関係ないのに
・
『いつまでズルズルと引きずるつもりなの？いい加減忘れなさい。転校先で、新しいお友達を作れば良いでしょう？』
お母様に言われた言葉。財閥の跡取り娘として、どうやら私は世間から注目されているらしい。たまたま今関わっている人達が私を知らないだけであって、結構町では話しかけられる。
『財閥の跡取り娘なんだから、お友達とも仲良くしていなきゃダメなのよ？』
お母様はこんなことばかり言う。お母様は、冷たい人じゃない。こんなことをよく言うけれど、私を愛してくれている。それくらい、分かっているんだ。
『愛しているから、大切にしているから、跡取り娘としてじゃなく、1人の女の子として、お友達と仲良くしてほしいの』
こんなに優しい言葉をかけてくれる、お母様。でも、ごめんね。私、その先の言葉、分かっちゃったんだ。
─そうすれば社会からは社交性の高い娘だと見られるから
ねぇ、正解でしょ？そうだよね、友達がたくさんいて、仲良くしていればそりゃ社交性の高い子に見えるよね
じゃあ、跡取り娘じゃなかったら、私は友達を作らなくて良いの？
・
授業中、こんなことばかり考えていた
友達って、作ろうと思って作れるもの？分かんないよ…
オレンジ色の髪の人にどう謝れば良いかも分かんない
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神なり。 - おもしろいです！頑張ってください！ (2016年9月1日 22時) (
レス) id: 626db7ed2f (このIDを非表示/違反報告)
如月マロン(プロフ) - 藍香さん» ありがとうございます！続編できましたので、読んで頂けたら幸いです…！ (2016年7月9日 21時) (レス) id: 8a8ae8c313 (このIDを非表示/違反報告)
藍香 - 続編おめでとうございます！マロンさんの書くスバルたんはキラキラしてて、大好きです☆ 続編もおもしろそうですし、楽しみにしてますね！ (2016年7月9日 10時) (レス) id: 470c680b61 (このIDを非表示/違反報告)
あのこみ - 昔の私見たいだから余計感動しました！この作者さんは私のマジ神！ (2016年4月18日 20時) (レス) id: 640812da45 (このIDを非表示/違反報告)
如月マロン(プロフ) - 藍香さん» ありがとうございます！更新速度をあげたいと思っているので、完結までおつきあい頂けたらと思います！ (2016年3月17日 6時) (レス) id: 7fdbc2c919 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月マロン | 作成日時：2016年1月22日 16時
