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「せ…せんせい…？
どうしたの……？
いつもみたいにアザをけしてよ………
大丈夫っていったよ…？
先生
ねえ 動いてよ
先生ってば」
公爵はアリスに声をかける
「先生っ
先生…」
「"公爵"」
《5分間 気絶しろ》
彼は倒れた
「随分 静かになったね
＿＿＿白ウサギ」
女王様は僕の髪を弄ぶ
「白…ウ……ギ…っ」
アリスは僕を睨んだ
初校長が舌打ちをする
「行平先生は
往生際が悪いですね」
アリスの痣はほんの少しずつ薄くなっている
「こん…こと…やめ……ろ
白…ウ…サギ
…ぉ……に…いい…ことなんて…ない…ろ」
アリスは必死に僕に訴えかけてくる
＿＿＿なんて 無駄な努力
アリスは触れるだけで
白ウサギをコロせると言うのに＿＿＿＿
「もう……やめろ……」
毒を取り除こうと力を使い…
床に倒れたまま…
僕を見上げて
説得しようとする
そんな"非力"なアリスを見下ろしている
「アリス＿＿＿＿」
非力な癖に
非力な……癖に
＿＿＿どうして そんな目をしてるの？
身体が震える
僕は恐怖に後ずさる
誰かの…
女王様の胸に軽く倒れ込んだ
僕の両肩を掴む
"逃げられる"はずがない
その現実を突きつけられた
「白ウサギ ��命令��だよ
今すぐ お前の手で
＿＿＿＿《息の根を止めろ》」
女王様は耳元で
僕だけに聞こえるように言った
僕はヨロヨロとアリスに近づいた
そんな目で僕を見るな＿＿＿＿
「白ウサギ
何をためらうことがある？
いつもと同じだろう
それとも
できない理由があるということか？
お前が 私の命令を＿＿＿＿」
その続きの言葉を塞ぐように僕は言った
「＿＿いいえ 女王様
私のすべては"女王様のモノ"
＿＿＿"女王様のモノ"でしかありません」
僕には
これ以外の生きる道はない
やっぱり僕は…
何一つ守れない
「女王様が……
＿＿＿＿"僕のすべて"です」
「それなら変更だ
"じっくり"
傷つけずに止めなさい
＿＿＿＿"私の"白ウサギ」
イチバン タイセツナ ヒト サエモ
「はい "女王様"」
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舞華鳥(ﾏｲｶﾁｮｳ)(プロフ) - あづめ.さん» ありがとうございます！！ 今回の作品は1年間練った様なものなので楽しんで頂けると嬉しいです☆ (2019年2月18日 19時) (
レス) id: 1fb8c4817e (このIDを非表示/違反報告)
あづめ.(プロフ) - 舞華鳥さんの学園アリス大好きです！今作も楽しく読ませてもらいますヾ(*´ー｀*)ﾉ (2019年2月18日 19時) (レス) id: cefdfa88b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞華鳥(鳴海・LＭ・はるか) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/dasakusha/
作成日時：2019年2月16日 19時
