華麗なる奇術師たち 2【怪盗キッド】

69:やっと覚めた私 ページ20

「どうかしましたか？」
目の前に暖かそうなコーヒー


「あ、ありがとう」


「少し考え込んでませんでした？」


「え？…

いや、大丈夫(苦笑」

答えるとすぐコーヒーをすする
カフェインってあまり気にしたことないけど…



(まぁ紅茶よりは苦くて目が覚めるでしょ…


「っ！！…」
熱っ！


……うわ、火傷しちゃったかも……)



「ケケケッ…

A、大丈夫かぁ？

すっごい顔してるけど笑笑」



「え？……あはは苦笑
なんもないよー」


「火傷したんだろ？
顔に出てるぜ」



「……///」(あちゃー(＞_＜)バレてる)



「A様、大丈夫ですか
水を用意しましょうか？」


「あー神田さん、心配しないで
お陰で目が覚めたから」

「そうですか…」

神田さんがこっちをじっとみている

「ん？なに？」

すると耳元で囁いてきた

「A様、せっかくですので今宵、メイクをいたしますね」

「え！？」

「いけませんか？」

「いいけど……」

「せっかくの御厚意、無駄にはしてはなりませんから」

「なっ…」
(黒羽君にしてもらったことバレてるじゃん)

恥ずかしくて思わず彼を見たら目が合ってしまい
どうした？と目でいってくるので
どうすればいいのか分からず、苦笑いしてみせた
……




「んで…

…本気で行くつもりなのか？」

パソコンの画像をみてほしいといったら
背後に来た黒羽君がいう


「当たり前！だから今日も我慢したのに」

「わーったよ、
そんなにムキになるなよな
で？これは？……」

「んー、色々あるんだけど

まずは博物館の構造とかだね
えっとこれは…」




Kaito side


Aがみてる画面を一緒に覗く

(さっきまで雰囲気がほんわかしてたのに
真剣になると一気に大人びて頼りがいのあるな)



「てかこれどこから？
こんな通路、寺井ちゃんのにはのってなかったぞ」


紙切れを取り出して見比べる
寺井ちゃんからもらった館内地図だ


「あ、そうなの？
なら調べた甲斐があったね、
ありがと神田さん」



「これ、神田さんが？」

(マジかよ、寺井ちゃんが調べられなかった所を？)



「はい、私が…
何かサポートできることはないかと思い、
調べさせていただきました

元々以前にそこに伺ったこともありましたので」



「まぁ、その時も私がごねて、
神田さんと二人で見に行ったんだけどね、
偶然思い出して
思いにもよらぬ役に立ったね」


偶々だよ と言うようにAはいうけど
結構神田さんって只者じゃない、そう思った

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