華麗なる奇術師たち 2【怪盗キッド】

50:お互い様だ ページ1

「そりゃ、いうんじゃねーか？
一晩居たんだし…

で、朝からなにやってたんだよ？」


(うっ……

いいぐらいに痛いところに突いてくる彼…)


「うーん…この子供用のおもちゃ？とかなぁ」
(スケッチブックはみられたくないんだよね焦)


「あー、昼にいってたやつだな笑笑」



そこに神田さんがまた余計な口を挟んだ

「A様、楽しんでいたじゃないですか、
スケッチブッk…」


「あー、それで昼の…やつなん、だけど…」
(……うわ…なに言おう…なにいうか決めてなかったや

必死に止めたはいいが何を…)

必死に頭を回転させて考える



「…？
…どした？
急に笑笑」



「い、いやあの……苦笑」


「ぁー、そういえば昼に電話したんだな、
少し休みますって」

「……ぁ、う、うん…
そう！電話したよ」


さりげなく話をそらしてくれた彼…

いきなり他のとこ振られて拍子抜けしたけど
それもそれで焦った



「お疲れさん…
まぁこれで安心してゆぅーっくり休めて
良かっただろ？、なっ？笑笑」
と、満足気な彼

「そうね…」
(あはは苦笑
なんとか話をそらせたかな…？)


[ピピーッ、ピピーッ]
…急にテレビの速報が鳴る


(え、地震？)


よくよく見ればテレビのテロップに
『怪盗KID、明日、城山財閥の城山博物館に予告状』
と書いてあった



(え？)


思わず勢いよく彼を見上げてみると
得意そうに笑った
「まぁ、そうゆーことだ」


(いつの間に…
明日城山博物館に参上するんだ…)


「ぁ、今いつの間にって思って驚いただろ笑笑

まぁ、俺だってAのメディア宣言には
驚いたぜ？」



「……要するにお互い様だと……」


「おう笑笑」

(全く彼は……苦笑)



「それにしてもよぉ、
凄いんだなRUIって


クラスでもすごい話題になってたんだけどさ
何気なくサイトみてみたら……苦笑」


「あー、笑笑
まぁ、ね？……なんかいつのまにかこんなんだよ

でもそれは怪盗KIDもじゃない？
というかよく考えてみたら、
君にはそう呆れて言われたくないや笑」



「……え？？……何が？」

「サイトだってば……
公式とまではいかないのかもしれないけど
ちゃんとしたファンクラブもあるみたいし
色々と……

凄いよね……今頃大盛り上がりだよ
大変だね」



「なんだよそれ……ファンクラブとか
俺、なんも知らねーけど」

「勝手に作られたやつなんじゃない？」

「まじかよぉー」

(検索して調べてみる…
…………

!!!……
なんだこれ苦笑

流石にこの量は驚くわ…)

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