第五話 ピリピリ ページ6
お昼ご飯のオムライスを食べた後(めっちゃおいしかった)、綴さん(紫髪の子)が掛け時計を見て言った。
「あれ、みやちゃん、そろそろピアノの時間ちゃう?」
「あ、ほんとだ!行ってきまーす!」
みやちゃん(緑髪の子)は部屋の奥へと駆けて行った。ピアノは奥にあるのだろうか。暗くてよく見えない。ちょっと後をつけてみると…階段があった。
「え、他にも部屋があるんですか⁈」
「そりゃあ、あるやろ。」
確かに、この部屋には布団も何もない。それに、外から見たここはあんな大きさだったんだから、他にも部屋はあるのが普通だろう。
「よろしければ、麗さんの寝室までご案内しますよ。」
そんなこんなで次の日。
私は朝の光で気持ちよく目覚めて、布団から出ると…落ちた。
そう、私が寝ていたのは、布団ではなく、洋式のベッドだったのだ!
幸い、受け身の取り方は習っている(旧家の娘故に危ない人に狙われやすいため)。が、それがかえって悪かったらしく、私の体はコロコロ転がって寝室のドアに激突した。背中から臀部にかけて痛い。
騒ぎを聞きつけた凛紅さん(赤髪の人)が扉を開けてくれたが、そのせいで私の体は扉と壁に勢いよく挟まれてしまった。痛い。助けて欲しい。
「うわああごめん大丈夫⁈」
「…はい、なんとか…。」
その後しばらく話して、二人で一緒に昨日のところへ下りた。かなり痛かったけど、いい人だとわかったし、ちょっと仲良くもなれたかもしれない。
私は上機嫌だったのだが、下で朝ご飯を作ってくれていた一実さん(すごく白い人)はなぜかひどくピリピリしていた。ほとんど真っ白な顔の中でものすごい存在感を放っている赤紫色の瞳には、殺意さえ宿っているように見えた。怖い。
「えっと…どうしたんですか?」
「一実さん?どうかしたの?」
聞いても答えてくれない。私たちが困っていると、背後から急に声がした。
「…今日、新しい職員が来るそうだ。」
驚いて後ろを振り返ると、赤と深い青の瞳が綺麗な、背の高い人…花夜さんが立っていた。
「え、そんなにピリピリすることなんですか?」
あ、しまった。かなり失礼なことを言ってしまったかもしれない。
「…奇病患者は、虐げられるべきというのが世間の常識だ。」
「あ、そっか…。」
そういえば、峯ちゃんもそんなことを言ってた。
そして朝ご飯(なんか味が変だった)を済ませ、新しい職員さんを待つ。
–なんか、嫌な予感。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
12人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
TELUM(プロフ) - 遅くなりました。柚丘双子の登場、ありがとうございます〜!楽しみにしてました! (3月2日 20時) (レス) @page47 id: 5d555315d2 (このIDを非表示/違反報告)
なゆた(プロフ) - ta-tさん» ありがとうございます…裁判はもうすぐ終わるらしいので、どうか更新を気長に待ってくださいませ。 (2月18日 12時) (レス) id: eed7d7e7dd (このIDを非表示/違反報告)
ta-t(プロフ) - ひゃあ!英と凌真の会話が尊い…!新しい職員さんでまともなひと…ハッ!まさか!楽しみだな〜(気づいた) (2月18日 11時) (レス) @page47 id: 02b235c213 (このIDを非表示/違反報告)
なゆた(プロフ) - ta-tさん» むつらちゃんはギャルですからね…ちゃんと会えると良いのですが。 (2月10日 13時) (レス) id: eed7d7e7dd (このIDを非表示/違反報告)
ta-t(プロフ) - 凌真君、凌真っちとか呼ばれてるwというか凌真君に会えるのかな?2月18日がすっごく楽しみです! (2月10日 12時) (レス) @page47 id: e610480f93 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:*つら* | 作成日時:2023年10月18日 17時