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》第三話 決心 ページ4

「私の従姉妹の、峯、ちゃん?」

「…」

「そう、だよね?」

「…貴女には関係ありません。ほら、さっさと行きますよ!」

うん、峯ちゃんだ。

「…ごめんね。ほら、清志くんの事…。」

「そう思うなら、さっさと歩いてください。」

「うん…。」

 焦茶色の大きな扉には、お花とかがたくさん彫ってあった。峯ちゃんはそれをギギギーって開けて、私たちは大広間に出た。が、

「え、ボロボロ…。」

 そう、大広間は、壁が崩れたり、蜘蛛の巣があったりして、ボロッボロだったのだ!

「患者さんを、こんな所に入れちゃって大丈夫?」

「奥は結構綺麗ですよ。…外の人間には、言わないでくださいね。」

「え、なんで?」

「…奇病患者は、嫌われているんです。だから、虐げられるのが当たり前。」

「そんなの、おかしくない?」

「はい。だから、虐げている『フリ』なんですよ。本当のことがバレたら、クビが飛ぶんです。」

「やっぱり、いい人だね。」

「煩いですよ。…そろそろ着きます。」

 峯ちゃんは、大広間の奥にある、『関係者以外立ち入り禁止』と書かれた札が掛かっている扉のドアノブに、手を掛けた。

「…じゃあ、ここで一生、過ごしてください。」

 そういえば、私、ここに一生閉じ込められるんだっけ。…まぁ、いつかは出られるよね!

「うん、またいつか会おうね!」

 そうは言っても、やっぱり寂しいな。

 …よし、お別れのハグだ!

「は⁈ アンタ、何して…」

「やっぱり寂しいから、ちょっとだけ!」

「…分かりました。」

 そして数秒後、ついに覚悟が決まった私は、ドアの向こうへと踏み出したのだった。

》第四話 病棟のみんな→← 第二話 峯ちゃん?


  • 金 運: ★☆☆☆☆
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設定タグ:奇病 , 脱出ゲーム , 四季ーズ   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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TELUM(プロフ) - 遅くなりました。柚丘双子の登場、ありがとうございます〜!楽しみにしてました! (3月2日 20時) (レス) @page47 id: 5d555315d2 (このIDを非表示/違反報告)
なゆた(プロフ) - ta-tさん» ありがとうございます…裁判はもうすぐ終わるらしいので、どうか更新を気長に待ってくださいませ。 (2月18日 12時) (レス) id: eed7d7e7dd (このIDを非表示/違反報告)
ta-t(プロフ) - ひゃあ!英と凌真の会話が尊い…!新しい職員さんでまともなひと…ハッ!まさか!楽しみだな〜(気づいた) (2月18日 11時) (レス) @page47 id: 02b235c213 (このIDを非表示/違反報告)
なゆた(プロフ) - ta-tさん» むつらちゃんはギャルですからね…ちゃんと会えると良いのですが。 (2月10日 13時) (レス) id: eed7d7e7dd (このIDを非表示/違反報告)
ta-t(プロフ) - 凌真君、凌真っちとか呼ばれてるwというか凌真君に会えるのかな?2月18日がすっごく楽しみです! (2月10日 12時) (レス) @page47 id: e610480f93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*つら* | 作成日時:2023年10月18日 17時

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