》第二十二話 地下道 ページ25
温泉…とりあえず、着替えは持って行った方がいいな。髪をまとめるものは無いから、うららにおつかいを頼もう。
「うらら〜悪いけど、近くのお店でへあごむ買って来てくれない?」
「んにゃ〜(はいはい、森を抜けた所で買ってくるわね。)」
首に下げた巾着袋にお金を入れる。この前麗が帰って来たら巾着袋の中に「お大事に」と書かれた紙が入っていた事から考えると、私は病人だとバレているのかもしれない。…まぁ、流石に奇病だとは思うまい。
そんなこんなで、朝が来た。太陽が窓を通して直撃してくるので、すごく眩しい。夕日はあまり見れないので、この部屋は東側なのだろうか。
「ん…」
ここに来てから外に出た事が無かったけど、恐らくもう冬だ。口がカピカピに乾燥してしまうため、水を飲まないとまともに話せない。
「ぷはぁ〜」
寝巻を脱いで、袴もどきに着替える。温泉と言われているのでもう一回着替える羽目になると分かっていたが、流石に寝巻のままでは恥ずかしい。
荷物が入った袋を持って下へ降りると、半分くらいが既に朝ご飯を食べ始めていた。ご飯に鮭にお味噌汁、懐かしい献立だ(机を見回すと、ポン菓子と桃色のぐみとここあとなにやら赤黒い液体が紛れていた)。
やがて全員が食べ終わった後、職員さん達が何やら電話を始めた。
「はーい、分かってマース」
「えぇ、はい、了解です。」
「いたーい…」
「はい、三好さんの件ですね。…え、今日ですか?はい、分かりました。」
三好さんって誰だ。まさか新しい患者さんか?」
…と思ったら、職員さんだった。しかも、すごい名前だ。
「初めまして、三好善です。善って書いてミツバと読みます。よろしく。」
「では、参りましょうか。あと少しで日も暮れます。」
そう言って一実さんは上へ登って、寝室だらけの廊下をツカツカと歩き始めた。
数分後、あの曲がり角に着いた。一実さんは懐中電灯をつけ、ためらうことなく歩き続けた。
しばらくして、また曲がり角があった。そこで私たちは目隠しをさせられた。
「すみません、政府の命令で…。」
そして私は何かに座らされ、背中を押された。どんどん滑っていく。
やがて私の体は止まった。とりあえず立ち上がってみる。すると、誰かが私の手を引いた。その誰かは私の手と他の誰かの手をくっつけた。繋げという意味だろう。
そのままみんなで慎重に歩いていると、急に風が吹いて来た。
「みなさん、着きましたよ。」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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TELUM(プロフ) - 遅くなりました。柚丘双子の登場、ありがとうございます〜!楽しみにしてました! (3月2日 20時) (レス) @page47 id: 5d555315d2 (このIDを非表示/違反報告)
なゆた(プロフ) - ta-tさん» ありがとうございます…裁判はもうすぐ終わるらしいので、どうか更新を気長に待ってくださいませ。 (2月18日 12時) (レス) id: eed7d7e7dd (このIDを非表示/違反報告)
ta-t(プロフ) - ひゃあ!英と凌真の会話が尊い…!新しい職員さんでまともなひと…ハッ!まさか!楽しみだな〜(気づいた) (2月18日 11時) (レス) @page47 id: 02b235c213 (このIDを非表示/違反報告)
なゆた(プロフ) - ta-tさん» むつらちゃんはギャルですからね…ちゃんと会えると良いのですが。 (2月10日 13時) (レス) id: eed7d7e7dd (このIDを非表示/違反報告)
ta-t(プロフ) - 凌真君、凌真っちとか呼ばれてるwというか凌真君に会えるのかな?2月18日がすっごく楽しみです! (2月10日 12時) (レス) @page47 id: e610480f93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*つら* | 作成日時:2023年10月18日 17時