》第二十話 家みたい ページ22
「ご安心ください、この汚れは本物ではありませんよ。絵の具を使ってそれっぽく見せただけです。」
なるほど、確かに臭かったりはしない。しかし、内半分は子供とはいえ男の人がいる状況でどうやって着替えろというのだ。
すると、一実さんは白い横長のものを取り出し、「みなさん、部屋全体を使って四列に並んでください。」と言った。とりあえず指示に従ってみる。
「では、そこから一歩も動かないでください。」
そう言って気絶した深漓亜くんを抱えて階段の近くに移動し、一実さんは白い横長のものについているスイッチを押した。
すると天井から白い仕切りが降りて来て、丁度私たち一人一人を分断した。
「では、そこで着替えて下さい。」
…これ、寝室でやった方が早いのでは?
ひょっとして、このすごい仕掛けを私たちに見せたかっただけだったりして。
数分後
全員着替え終わったので、仕切りが上がっていく。みんな同じように見えるようになるかと思っていたのだが、同じ服によって逆に個性が引き立てられただけだった。
その後五十音順でベッドに入り、不幸そうな顔の練習をさせられた。
「あと五分であいつらが来ます。終わったら温泉ですから、頑張って耐えて下さいね。」
私は、壁紙が剥がされた風の壁紙によって隠された台所の方の列の真ん中あたりにいた。隣には、壱倉さんみたいな目の青い子…夕空ちゃんと、みやちゃんがいる。向かい側には、あの安心感の人…佐藤田さんだ。その隣には花夜さんと、雪解けお目目の子…結衣ちゃん。
こうしてみると、やっぱり病棟の割には人が少ないな。
「か…深霞さん、視察隊の方々がご到着致しました。」
お、峯ちゃんだ。
「はい、本日はお越しいただき、誠にありがとうございます。現場代表の深霞一実と申します。」
いつのまにか防護服を着込んでいた一実さんが、目を細めて挨拶をする。防護服の下はきっとこめかみがピクピクしていることだろう。
「おぉ、深霞君か。なかなか良いねぇ。この後飲みにでも…」
「ごめんなさい、未成年なんです…。」
げ、家にいた親戚達みたいな奴らだな。そして一実さんはよく咄嗟にそんな嘘吐けるな。
「ここにいる子達も、良い子揃いだな。これで奇病さえなければねぇ…。」
くっくっく、と周りの奴らも笑い出す。こいつら、史上最高に酷い。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
12人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
TELUM(プロフ) - 遅くなりました。柚丘双子の登場、ありがとうございます〜!楽しみにしてました! (3月2日 20時) (レス) @page47 id: 5d555315d2 (このIDを非表示/違反報告)
なゆた(プロフ) - ta-tさん» ありがとうございます…裁判はもうすぐ終わるらしいので、どうか更新を気長に待ってくださいませ。 (2月18日 12時) (レス) id: eed7d7e7dd (このIDを非表示/違反報告)
ta-t(プロフ) - ひゃあ!英と凌真の会話が尊い…!新しい職員さんでまともなひと…ハッ!まさか!楽しみだな〜(気づいた) (2月18日 11時) (レス) @page47 id: 02b235c213 (このIDを非表示/違反報告)
なゆた(プロフ) - ta-tさん» むつらちゃんはギャルですからね…ちゃんと会えると良いのですが。 (2月10日 13時) (レス) id: eed7d7e7dd (このIDを非表示/違反報告)
ta-t(プロフ) - 凌真君、凌真っちとか呼ばれてるwというか凌真君に会えるのかな?2月18日がすっごく楽しみです! (2月10日 12時) (レス) @page47 id: e610480f93 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:*つら* | 作成日時:2023年10月18日 17時