》第十二話 うらら参上 ページ14
お昼ご飯までの暇を潰すために、ミーチューブを観る事にした。のーとぱそこんを開き、暗号を入力する。なかなかに楽しい作業だ。小さい板の部分を触って、ですくとっぷに表示されているあいこんの一つに白い矢印を重ねる。そして板の部分の下に二つついているボタンの左側を二回押す。
そうすれば、たくさんの動画のさむねいるが出てくるのだ。その中に最近よく聴いている「リアルインスタント彼女」というあにめの主題歌、「3分間の片想い」のさむねいるを見つける。曲中でよく繰り返される、「偽りの完璧な恋」という言葉と、明るいけれどどこか不穏な音楽が、なぜか気に入ってしまったのだ。
けれど私は、そのさむねいるをくりっくする事ができなかった。
きーぼーどの上に、毛並みのいい黒猫が乗ってきたからだ。
「にゃ〜お」
手足の先だけが真っ白だ。
「んにゃあ〜」
珍しい緑色の瞳だ。
「にゃい〜のん」
真っ赤なリボンをつけている。
…ん?今鳴き声変じゃなかった?
まぁそれは置いといて、この猫は間違いない。
私の飼い猫の、うららだ。
「どうやって入って来たの⁈」
「んなぁ〜(普通に正面からよ。麗の匂いを辿ってたらこの廃墟に着いたから、窓から入って防護服を着た嗅ぎ覚えのある匂いの人に中ヘ通してもらったの。いい奴だったわ。)」
「え、本当にどこから⁈窓?いや、扉側から来たような…。」
「シャァ…(意思疎通ぐらいしましょうよ…)」
「どうしよう…餌あるかな…」
とりあえず、あの戸棚の中を探そう。
「…あった!良かった〜。」
案外あっさりと見つかった。しかし、『化け猫ボクのキャットフード(猫に変身した時用)』と書いてあるのは何故だろう。
「シャァ!(いや買った奴絶対厨二病だろ!てか絶対消費期限切れてるだろ!」
「こーら、暴れない。」
「ミャ…(うぅ…)」
幸い、消費期限はあと一週間先だ。しばらくはこれで凌いでもらおう。
「フシャァ〜!(まだ食べられんのかよ、なんでだよ、食いたくねぇわこんなん!)」
「もう、気性荒いんだから。」
こうして、私の病棟生活は少し楽しくなったのであった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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TELUM(プロフ) - 遅くなりました。柚丘双子の登場、ありがとうございます〜!楽しみにしてました! (3月2日 20時) (レス) @page47 id: 5d555315d2 (このIDを非表示/違反報告)
なゆた(プロフ) - ta-tさん» ありがとうございます…裁判はもうすぐ終わるらしいので、どうか更新を気長に待ってくださいませ。 (2月18日 12時) (レス) id: eed7d7e7dd (このIDを非表示/違反報告)
ta-t(プロフ) - ひゃあ!英と凌真の会話が尊い…!新しい職員さんでまともなひと…ハッ!まさか!楽しみだな〜(気づいた) (2月18日 11時) (レス) @page47 id: 02b235c213 (このIDを非表示/違反報告)
なゆた(プロフ) - ta-tさん» むつらちゃんはギャルですからね…ちゃんと会えると良いのですが。 (2月10日 13時) (レス) id: eed7d7e7dd (このIDを非表示/違反報告)
ta-t(プロフ) - 凌真君、凌真っちとか呼ばれてるwというか凌真君に会えるのかな?2月18日がすっごく楽しみです! (2月10日 12時) (レス) @page47 id: e610480f93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*つら* | 作成日時:2023年10月18日 17時