其の十一 ページ13
「──ちゃ…！…え─ちゃん！姉ちゃん!!起きて!!」
ん…んぁ…
「…何、」
誰かに揺さぶられて起きてみると、そこには辰巳がいた。
なんだよ、もう少し寝かしてくれよ…
そう思って寝返りを打とうとするが、何故か体が重い。何故だ。
「姉ちゃん、その人、誰だよ。男？」
なんだとうっ!?辰巳に指差された方を見てみると、昨日の夜中になんやかんやあった一松という名のクソ猫がいた。
…いや、猫じゃないね。
さぁて、一松クン。約束、破ったね？
「こんのｯ……クソ猫がぁ!!起きろｺﾞﾙｧ!!」
「ったぁぁぁああああ!!」
私の渾身のグーパンが見事にソイツの鳩尾にヒットする。
いやぁ、何でだろ。今日は調子が宜しいようで。
「ってぇなぁ!!んだよ、人が気持ちよく寝てるとこをっ!!」
「こっちのセリフだバカ野郎!!猫のままなら良いとは言ったけど、戻るなよ!!」
「仕方ねーだろ!!あの姿妖力使うんだよ!!」
ﾊｰﾊｰﾊｰﾊｰ…
「で、誰？彼氏？」
「辰巳クン、電子辞書と国語辞典と和英辞典があるんだよ。どれにする？」
「すみませんでした。」
ほんっとこいつらろくなことしない…
朝っぱらからいらぬ労力を使ってしまったじゃないか…
「…ってか、辰巳、アンタ何でここにいんの？」
そういえば、と思いながら辰巳に聞いてみる。
「あー、朝飯。下でお祖母ちゃん用意してくれてるから。」
え、待って。ご飯？
「今、何時だっけ？」
「９時。」
………ﾊｯ。
「着替えるから、先に下行っててー。」
「りょーかい。」
「……アンタも帰れ。」
「え、何で？」
「何で。よく言えたねー？着替えんだよ、バァカ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 67人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モノクロアリス(プロフ) - にゃんこ�さん» ですよね！フヨフヨの画力は計り知れないですよね!!ほんっとうに羨ましい限りです…(´・ω・`) (2016年10月15日 20時) (
レス) id: 588f4773fd (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ�� - イラスト神いいいいいいいいいいいっ！ (2016年10月15日 18時) (レス) id: ea795777dc (このIDを非表示/違反報告)
モノクロアリス(プロフ) - (#`・ω・)さん» ありがとうございます!!そう言っていただけると励みになります!!…そうですね、私もダメだなと思い、最近はボードで話しているので、目をつむってくださると、嬉しいです！ (2016年10月11日 8時) (レス) id: 588f4773fd (このIDを非表示/違反報告)
(#`・ω・) - p.s.大きなお世話かもしれませんが、コメント欄でのチャットは控えた方がよいかと思います…!!!!楽しそうなお話の中、割り込んでしまって申し訳ございません!!!あ、でも、この素晴らしい小説の事について触れていれば大丈夫かと…!!!本当にすみません!!! (2016年10月9日 22時) (レス) id: 52217d693b (このIDを非表示/違反報告)
(#`・ω・) - 初コメ失礼します！！貴女様の描く物語が大好きです！！！皆かっこかわいいです！！どうしたらこんな面白いお話が描けるんでしょうか…???あ、やっぱり文才ですね(真顔)更新、頑張ってください！応援してます！！ (2016年10月9日 22時) (レス) id: 52217d693b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
