無気力系毒舌少女の憂鬱〜part2〜【おそ松さん】

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「…────っ！」



ガバッと起き上がる。






あぁ…








……夢か。





嫌と言うほど鮮明に思い出すことができる。




胸くそ悪い…








…何で、あんな夢見たんだろう…。





あんまり、当てにはしてないが、やはり心配になってくる。




＊






スッと兄さん達が寝ている部屋の襖を開けてみる。







今度は、夢のようにうるさくはなく、ただ静寂の空気が漂っている。






ねぇ、兄さん…









私は…





「あなた達の妹…だよね？」





「……ん…。A…？」







いきなり名前を呼ばれて、ビクッと反応してしまう。どうやら、起こしてしまったようだ。





「あ…ごめ…」






何か言われる前に、とっととこの場を離れてしまおうと、そそくさと部屋を出ようとする。




「あ、ちょっ…まっ…」






寝起きの声だから誰かは明確に判断できないけど…たぶんチョロ松かトド松辺り…







「……っ！…何？」



突然後ろから腕を掴まれてビックリする。





「何って…こっちのセリフなんだけど。……ってか、どうしたの？こんな夜遅くに。」






あぁ、チョロ松か。




「別に…何でもない。」


「何でもない訳ないでしょ？…もしそうなら、









何で泣いてるの？」






チョロ松に言われて自覚する。




あぁ、私、泣いてるんだ。









ははっ…何で泣いてるんだろうね…。





何で…。









あー…ダメだ。涙が止まらないや…。




そんな私の頭を撫でながらチョロ松は言う。








「僕でよければ…話、聞くけど？」

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