其の三十九 ページ7
「…───ん」
目を開くと、さっきと変わらない情景が目に入り込んできた。
そうだな…唯一変わってるのは、心配そうな目を私に向けるチョロ松、そしていつの間に消えたおそ松。
「…ぁれ…おそ松は?」
まだハッキリしない意識を何とか保ちながらチョロ松に問いかける。
すると、彼はちょっと驚いた顔をした。
「あれ?わかってない感じ?」
いや、知らねぇよ。
コクコクと頭を縦に振る。
─ここだよ─
そんな時、どっかしらからかおそ松の声が聞こえてきた…気がする。
「えっ、おそ松…?」
─だーかーら、ここだっつーの。お前の中!!─
私の…中…?
─そっ、お前ん中。─
へっ…
「えぇぇぇぇえええええええっ!?」
「うるっさ…」
チョロ松にちょっと睨まれた気がするけど、私はそれどころではないのだ。
「はっ、いや、あのっ、おそまっ…」
─一旦、落ち着け。あと、声に出さなくても俺とは話せる。─
いや何そのテレパシー的な何か。そんな高性能望んでないんだけど!?
─いやぁ…そんなこと言われても…─
「えっとね、おそ松兄さんの力だよ、これ。乗り移ることができるの。…たぶん、兄さんのことだから、Aちゃんの中に入って、自分が妖力を使うことによってAちゃんがコツを掴めるようになる…っていう風に考えたんじゃないかな?そうでしょ、おそ松兄さん。」
「ん。まーね。」
は、え、なにこれ。口が勝手に…
─ごめん、今俺が動いた。─
あー、なるほど…。
いや、訳わっかんねーよ。急にいろいろ起きて。
─すまんって。…ま、Aがコツさえ掴めれば俺はすぐに出るから、さ。頑張ってみよーぜ。─
…そう、だね。
うん、ありがと。
「…よし、何となく理解したよ。チョロ松!練習しよ!」
「うん、わかった。」
─あ、そうだ。こんなこともできるぜ?─
ん…?
いきなりそう言ったかと思うと、頭とお尻に違和感を感じた。
反射的に手を頭に持っていくとそこにはふさふさの…
「いやぁぁぁぁあああああああああ!!」
106人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モノクロアリス(プロフ) - フヨフヨ(´Д` )さん» おー!888できれば、ここにログインしたやつでコメントしてくれないかな?そっから飛びますから! (2017年3月22日 20時) (レス) id: d795d01c61 (このIDを非表示/違反報告)
モノクロアリス(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます!これからもがんばって更新していくので、よろしくお願いします! (2017年3月22日 20時) (レス) id: d795d01c61 (このIDを非表示/違反報告)
フヨフヨ(´Д` ) - ログインしましたよー、名前もハルバルに変えましたー!! (2017年3月22日 10時) (レス) id: daa35ab10b (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 続きが楽しみです!!更新待ってマース! (2017年3月18日 22時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
モノクロアリス(プロフ) - フヨフヨ(´Д`)さん» お元気ですぅ((((お疲れ様~!第一志望合格しました!!888ウェイ。ログインできたらまたボードで話そ~ (2017年3月11日 13時) (レス) id: f594ebc912 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ