【刀剣乱舞】ちょっと待って？乗っ取られて出て行こうと思ったら思ったらレア5と初期刀と初鍛刀が付いてきたんですけど！？ (ページ30)

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三日月視点過去編

主の看病を取り敢えずアイツらに任せて、俺は夜遅いし寝る事とした。
年寄りということもあるし、何よりもあの見習いの霊力に当てられて死ぬほど気分が悪いのだ。

それから3日後、主にあの見習いを近づけない為や見習いがいる時だけ、主の味方だけを近づけたり画策をしたりしていた。

お陰で体調は優れているらしいが、それが仇とたってしまったのだろう。

何故自分に近づいてくれないのか。自分の事を嫌いになってしまったのか。
きっと皆は主の事を好きだったのだろう。

現に、あの初期刀と初鍛刀は最初出会った頃はお世辞にも霊力が高いとは言えなかったが、今では主を守る為に俺たちを驚かすような霊力を手に入れていた。

しかし、鳴狐以降に来た奴は主の事を知りもしないで愛して欲しいとわがままを言い、それに応えられないと文句を言う。

本当に...

何も知らないのだな。

戦嫌いの奴には内番を。
戦好きな奴にはよく出陣を。
サボるのが好きな奴にはよく非番を与え、
働くのが好きな奴には良く自身の仕事を任せている。

そんな事もわからず、お守りを貰ってヘラヘラしてる奴ばかりだな。

そんな奴らを気にかけ、それなのに皆に悪口を言われ裏切られる主の心はどうなんだ。

そう思いながら大広間へ向かうと。

「三日月様ぁ！やっと会えましたねぇ！」

「あっ...三日月さんっ...実は、今主殿の話をしてるのですが...三日月さんにとってあの主殿はどう思いますか？」

そう底意地の悪い笑みを浮かべて聞いてくる粟田口唯一の太刀、一期一振。

ああ、兄がこうならば弟もああなるのだな。

「そんな事より鳴狐は居ないのか？」

今、此奴は俺の敵となった。
敵に主への想いなど教えるわけも無く、俺はサッと話題を変える。

「きっと今、残りの弟達とお話ししてますな！さてと...見習い殿、いつ乗っ取るのですか？」

寒気がした。
きっと一期一振は俺が無理矢理主命で看病をさせられているのだと思っている。

俺は、こんな敵だらけの場所に主が居るのは許せないと思ったので、

「ほうほう、その内容。少し爺にも教えてくれないか？」

乗っ取りの内容を知って、主を他の本丸は遠ざけ、二度と此奴等に会わせぬようにしたい。

後4日後に乗っ取りを大広間でする事。
主を絶望のどん底へ突き落とそうとする作戦だった。

気付いてよかった、では...主には隠し、他の頼れる味方に話をしに行こうではないか。