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気がつくと談話室にはたくさんの劇団員の方々が集まっていた。
俺のことをチラチラ見てくる子もいたが、まあ知らない人がいたら気になるよな…。
『いづみちゃん、もう全員いる?』
いづみ「仕事でまだ帰ってない人もいるみたい〜。先に自己紹介しちゃおっか!」
そう言うといづみちゃんは手を叩いて はい注目〜!と俺を前に立たせた。
いづみ「カンパニーのお手伝いさんになる事になったAAくんです!」
『え、俺ってもうお手伝いさん決定なの?』
いづみ「応募者Aくんだけだったから…。」
マジか…ラッキー!!!
だって噂通りこのカンパニー…イケメンしかいないじゃん!!!
いづみ「はい自己紹介してね。」
『あ、うん。ここのお手伝いやる事になったAAです。いづみちゃんの従姉弟で花咲学園高校3年。よろしくお願いします。』
俺が簡単に自己紹介すると各々からよろしく〜という声が聞こえてくる。
いづみ「Aくん今日は帰るでしょ?皆の自己紹介は引っ越してきた後でいいかな。」
『そうだね。俺いつからここ住めばいい?』
いづみ「実はまだAくんの部屋の掃除が終わってなくて…週末からでいいかな?」
『掃除だったら俺がやるよ?これから家事とかやる事になるんだし。』
それもそうか…と呟くいづみちゃん。
いづみ「じゃあ荷物の整理が終わったらいつでも来て!皆には話通しておくから。」
はーい、と返事をして俺は玄関に向かう。
『じゃ、またね!』
幸「ばいばーい。」
椋「Aさん、また今度〜。」
天使達に見送られて帰路につく。
外は夕焼け空が綺麗だ。
『…楽しみだな〜。』
これからの生活に期待を乗せて呟いた。
待ってろよ俺のイケメンライフ〜〜!!!
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いづみ「(そういえばAくんって昔から男の子が好きだったような…。)」
幸「(あいつ裁縫できるかな。)」
椋「(王子様みたいな方でした…!)」
真澄「(学校で会ったら話し掛けてやるか…。)」
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作者名:えのきち | 作成日時:2018年6月3日 18時