御館様 壱 ページ7
し「貴女、技を出してるとき、すごく苦しそうよ……」
そして小さくそう呟いた。
さっきまで、怒っていたようだったのに、今度は急にうつむいて、萎れてしまった。
？？何で？
私が苦しそうに技を出したから？
でもそれがしのえと何の関係があるの？？
私には、しのえがいまいち理解できなかった。
『なんか……ごめん』
何も言えなくて、なんていえばいいのか分からなくて謝る
優「??喧嘩は良くないぞ！」
あまり理解できていないのは優寿郎さんも同じなようだ。
そこに、風柱、音柱、恋柱、岩柱、霞柱、蛇柱の全員が揃い、御館様もいらしたことで、柱合会議が始まった＿＿
幸「＿＿では、また半年後。会えることを祈っておくよ…
皆、今日はこれで終わり。帰ってもらっていいよ」
「「「御意」」」
御館様＿＿幸哉様(ﾕｷﾔ)の言葉に、私達は声を会わせて言葉を返す。
また半年後も、こうして、皆で会えるのかな……
そんな不安が少しよぎる。
でも、柱は強いよね。
きっと私が心配するようなことじゃない。私が死ななければ、きっと、また会える。
幸「A。＿＿おいで」
『……』
他の柱達が帰ってゆくなか、私一人、御館様に呼び止められる。
その何時もと変わらない穏やかな表情からは、何も読み取れない。
『何でございましょう』
幸「最近、調子はどうかな？」
『……良い、方だと思います』
幸哉様が仰られているのがあの時からのことなのか、それともただ単に調子を聞いているだけなのか、計りかねる
幸「うん。なら良いんだ。けどね、君が苦しんでいることを、私は知っているよ。
その刀の＿翳の呼吸で、君が。恐れていることも。」
『……！』
幸哉様の言葉は、ｽﾄﾝ.と胸のなかに転がり落ちてきた。
私が気にしていることを、この人は、知っているんだ。
幸哉様は微笑を浮かべて、こいこい、と手招きをした。
私はそのままお側による。
幸「A。君は綺麗な子だよ
心だって同じさ。」
『……そんなことはありません。刀はっ、人を映すんですから』
そう。刀は、その人を映す。
私は、汚れている。
その汚れが、きっと翳となって現れている。事実、私は汚れた、汚い子だ。
皆とは……違う。
皆のようには……なれない。
幸「確かにそうだね。…でも、違うよ。きっと。私が保証するから。
信じよう。A。己の心を。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 190人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はるか - けいどくでしゃくしゃくで。。逃亡者どうまにあったらいいな。。もし、屋敷につれていかれたり。。 (2020年12月16日 20時) (
レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ちょこざいですね。中国語では失う鬼の漢字がはいっているんですよ。 (2020年12月8日 12時) (レス) id: d87eae5019 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ろんり的をやぶるのもどうまらしいです。笑った顔を見たことなくて嫉妬したみたいです。後、前回のは魑魅魍魎ちみもうりょうです。そして無惨をドラゴンにたとえて、ドラゴンロード。楽しみです。 (2020年12月4日 21時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 魑魅魍魎があらわれておもしろくなりました。 (2020年12月2日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ぶりょうをかこつなくてよかったね。頑張って。 (2020年11月23日 19時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：穴 | 作成日時：2020年11月4日 18時
