しのえ 弐 ページ6
私の刀は薄く、固い。
元重ねが3mm。先が1mm。
鍛冶職人の長の人に作ってもらったもので、限界まで薄く、それでいて折れにくいものにしてもらった
そのために、もちろん鞘も細い。だから少し改良して鞘にも刃をつけた。鞘についている刃も極細だが、切れ味は良い。
これで私はいつも戦っている
し「本当に薄っぺらいわね…まるで貴女みたい」
優「素晴らしい作りだ!ぜひ、刀を振るってみてはくれないか!」
優寿郎に真っ直ぐ見つめられ、あまり気は乗らなかったが、刀を振るう
『まず…これが壱の型。翳切り』
私は少し呼吸を整え、真っ直ぐに刀を振るう。
それと共に、黒い影__雲翳が刃から尾を引く。
水の呼吸などと同じように、翳の呼吸を使うと、見えるのだ。水の呼吸で言う、水流のようなもの。
それが、翳の呼吸で言う雲翳
翳切り(カゲキリ)では、鬼の身を真っ二つに切り分ける技だ。
そして翳の呼吸特有の雲翳でその切断面の細胞を破壊させ、侵食していき、壊死させ腐らせていく。その間、わずか3秒
私の刀を振るう姿に、優寿郎は「おぉ〜!」と感心したように声をあげた
『…次は、弐の型。上翳舞い』
これは横向きに刀を振るう。
上半身を中心に切り刻むため、胸の辺りを初めとし、徐々に徐々に上へ切りつけていく。
スパッと切る早さが尋常じゃないため、鬼は攻撃を避けきれることなく、技に嵌まり、あっという間に木っ端微塵にされて終わりだ
『参の型。射翳裂き』
私はぐっ。と腰を落とし、刀の柄を握る。そして感覚を研ぎ澄ませ、刀を側の木めがけて振り抜く
夜であれば、刀の雲翳が私の姿匂いなどを消してくれる。
つまりは待ち伏せのための技だ。勝負を早くつけたいとき、そう言う時に使う。
私からするとゆっくりとした感じで世界が進むが、周りからすると一瞬だ
し「凄いじゃないの」
優「うむ!どれも、素晴らしく美しく!そして早い!俊敏だ!」
そう言って優寿郎としのえは私の編み出した技を誉める。
私は刀を鞘にもどすと、小さく笑った。
優「翳柱として後世にも技を残そうではないか!」
し「そうですね、その方がいいですわ」
『……』
何を言われても、翳の呼吸に関しては、何も言えなかった。
何を言われても、素直に喜べない。
翳だけに関しては、私は技を使う度_
し「……でも、何なの貴女」
『え?』
突然一歩前へしのえが声をあげた。
よくわからないけど、何だか怒っている
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はるか - けいどくでしゃくしゃくで。。逃亡者どうまにあったらいいな。。もし、屋敷につれていかれたり。。 (2020年12月16日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ちょこざいですね。中国語では失う鬼の漢字がはいっているんですよ。 (2020年12月8日 12時) (レス) id: d87eae5019 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ろんり的をやぶるのもどうまらしいです。笑った顔を見たことなくて嫉妬したみたいです。後、前回のは魑魅魍魎ちみもうりょうです。そして無惨をドラゴンにたとえて、ドラゴンロード。楽しみです。 (2020年12月4日 21時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 魑魅魍魎があらわれておもしろくなりました。 (2020年12月2日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ぶりょうをかこつなくてよかったね。頑張って。 (2020年11月23日 19時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:穴 | 作成日時:2020年11月4日 18時