正常 ページ41
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無「誰が名を呼んで良いと言った。あれの名を呼ぶことを私は許可していないはずだ」
童「ッ申し訳ございません」
謝る童磨を嫐り続ける無惨様
何で?もう謝ってるよ?どうして?
私は、本当の意味を理解していなかったんだ。童磨が、無惨様に、言わないでおいてと言った理由を。
私の名前を、呼ばなかった理由を
近くにいる私にも、童磨の血が飛び散る。ナニをそんなに無惨様は怒っているのか
分からない。
私と話してただけじゃないか。
気付けば、童磨は肩から上……つまり鬼にとって大切な頸だけを残した状態になっていた。
そこでようやく、無惨様は手を止めた。
童「もう二度と、約束を破るような真似は致しません。私は、貴方様だけのために」
再生をしない。童磨のからだ。
それほどまで追い詰めた無惨様。
体の殆どが飛び散ってしまっているのに、気にしていないように、童磨はニコリと笑って無惨様に忠誠の言葉を述べた
無「……上限でなければ危うく貴様の命は尽きていたところだ。次はない」
頭が覚醒してくる。
どうしてこの人は、こんなことができるの?鬼だから?鬼はどれだけ痛め付けても頸を切らないと死ねないから?
仲間ではないの?童磨は貴方に尽くしているんじゃないの?
それを、どうして?
先程から
身体中を、寒気と強い嫌悪感が襲う。
耐えられない。
堪えられない。
他人が痛め付けられる様を見て、私の中の何かが激しく揺さぶられた。
私が、あんな目に遭うなら、受け入れる。受け入れるしかない。どんなに理不尽だろうと、私はそういう存在なんだ
そう思うのに
どうも、他人になると、それが許せなくなるらしい
無「……黒死牟、猗窩座、半天狗、玉壺、堕姫、鳴女」
呼ばれたときには、みんな血を吹いていた
無「無能ばかりだな。監視を頼んだ筈だが。……まぁいい。さっさと下がれ」
私、なにかきっと大きな勘違いをしていた。無惨様を甘く見ていた……?
この男は本物の……
『化け物ッ!!』
ようやく振り絞った言葉を無惨様に浴びせる。化け物……鬼なんてものじゃない。
私の声は思ったよりも響いたらしく、上弦達が頸を揃えて私を振り替える
もちろん無惨様も。
初め私が、発したものだと思っていない。とでも言いたげに目を大きく見開いたあと、鬼の形相へと変化した。
無「鳴女……!!」
まるで怒りを押さえ込んでいるような、くぐもった声が響きわたる。
それから歯がギシギシと軋むような音。
無「今すぐ飛ばせ!!!!!」
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はるか - けいどくでしゃくしゃくで。。逃亡者どうまにあったらいいな。。もし、屋敷につれていかれたり。。 (2020年12月16日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ちょこざいですね。中国語では失う鬼の漢字がはいっているんですよ。 (2020年12月8日 12時) (レス) id: d87eae5019 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ろんり的をやぶるのもどうまらしいです。笑った顔を見たことなくて嫉妬したみたいです。後、前回のは魑魅魍魎ちみもうりょうです。そして無惨をドラゴンにたとえて、ドラゴンロード。楽しみです。 (2020年12月4日 21時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 魑魅魍魎があらわれておもしろくなりました。 (2020年12月2日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ぶりょうをかこつなくてよかったね。頑張って。 (2020年11月23日 19時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:穴 | 作成日時:2020年11月4日 18時