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青い 壱 ページ35

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勘違いしてしまいそうな、逆上せ上がっている思考を冷やすように、冷たい水で顔を洗う。



すると本当に思考が落ち着いてきて、冷静になる。




無惨さまが私にこの氷を渡したのはきっと、顔を痛め付けたから…?

今までは腹や足や腕がほとんどだったから、醜女な上に顔まで醜いとなると、見るに耐えないから……きっとそう言うことだ。

だから私に冷やして直せと……




そう。そうだよ。

思い出して。期待はするな。
望みはない




“お前は誰からも愛されない。今も…これからも……な”




お父さんの声が、耳元で聞こえた気がした。


その通りだね、父さん。お陰で少し優しくされたくらいで、気に入られたんだと勘違いして傷ついてしまうところだった…。






そこまで考えて、私は自分自身についてあることに気づく。





私は、無惨さまに気に入られたいなんて思ってしまっているの……?



だから勘違いしてしまうんだ。期待してしまうんだ。



それを認識した途端、自分が急に気持ち悪く思えてきた。いや、前々から汚いとは思っていたけれど。

気に入られたいなんて、贅沢だ。


私は、犬と同じように、飼われているだけで。それも、気紛れから。しかもこんなに醜い犬があんな綺麗な鬼に、気に入られていい訳がない。




あぁきもちわるい。

何をこんな焦っているんだろう…




自分のなかに沸き上がってくる

得たいの知れない感情に、ただただ気持ち悪いとしか思えなくて。



でも何がそんなに気持ち悪いのかと言われても分からない。

そんな感情を持ち合わせている自分自身が気持ち悪いのか。






気付くと、朝食を食べ終わっていて……

私は、“御馳走様でした”と手を合わせ、立ち上がった。



するとまたも部屋が変わった。

けどその部屋は私のいつも寝起きする部屋で、この小さな質素な部屋には似合わない、無惨さまがいた。



椅子に腰かけていて、何やら書物を手にしている。そして1ページ1ページ熱心に、食い入るように見つめている。


たったままの私にはたまたまその書物の内容が、チラリと見えた。




『A plant……of perennial……herb』




そのページの左上に、大きくそう書かれていた。



植物……意外……草木には興味なんてないと思っていた……

血ばかりで。他には何も興味はないのだと____



そうだ。そもそも無惨さまは、なんで鬼になったんだろう……?

何を目的に………




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青い 弐→←金木犀 弐



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設定タグ:鬼滅の刃 , 鬼舞辻無惨 , 童磨   
作品ジャンル:恋愛
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はるか - けいどくでしゃくしゃくで。。逃亡者どうまにあったらいいな。。もし、屋敷につれていかれたり。。 (2020年12月16日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ちょこざいですね。中国語では失う鬼の漢字がはいっているんですよ。 (2020年12月8日 12時) (レス) id: d87eae5019 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ろんり的をやぶるのもどうまらしいです。笑った顔を見たことなくて嫉妬したみたいです。後、前回のは魑魅魍魎ちみもうりょうです。そして無惨をドラゴンにたとえて、ドラゴンロード。楽しみです。 (2020年12月4日 21時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 魑魅魍魎があらわれておもしろくなりました。 (2020年12月2日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ぶりょうをかこつなくてよかったね。頑張って。 (2020年11月23日 19時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年11月4日 18時

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