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よく見ると、その二人の鬼は兄弟のようで、二人で一つの鬼らしい。


私は素早く刀を手に持ち




伍2《てめぇッ!!!__?!》





下弦の一匹が物凄い身体能力でめり込んだ地面から起き上がる瞬間!!



その隙を__




全集中・翳の呼吸・弐の型


上翳舞い




刀を両手で握りしめ、上半身を初めとし、高速で横に斬りつけていき、徐々に首もとまで迫らせ_




伍2《ぐッ!!まっ__ 》



パスンっ


その勢いのまま、私は下弦の頸を横に斬り落とす。

ゴトン。と頭が地面に落ちる音を聞くや否や、もう一人の地面でのびている下弦の頸を一突きで止めを刺す。



本来なら、鬼は頸をついただけでは死なない。が、私の刀は特別。


というのも、この翳の呼吸のお陰だ。けど……




「「幻東様〜!!!」」




下弦を始末し終え、ふぅ。と息をつくと、集落のある方向から、下級隊員たちがどっ。と押し寄せてきた。


その元気な姿に、ホッとして、おもわず頬がゆるむ。




『皆、無事だったんだね…』




中には、怪我をしたのか、包帯を巻いている子もいる。

まだ、幼いその子達をぎゅっと。受け止める




「幻東様!!流石です!」
「有り難う御座いました!!」
「お陰で兄が助かったんです!」

『そうなの?良かったなぁ』




可愛らしい。

愛らしい。


この命達が、輝きが、散らなくて良かった。と、心の底から思う。



そのとき、一瞬、ピリッと空気がざわめき、一人の子が




「アレ……」




と指を私の背後に向けた




伍2《…フーッフーッ……》

「「キャー!!!」」
「「うわぁぁぁ!!!」」




下弦……!!!


いつの間に起き上がったのか、先程頸をついた下弦の鬼が、私の背後に迫っていた

頸もとに、鞘が刺さったまま、地を滴し、目を充血させている




伍1《弟を……返ぜッ!!》




子供たちが逃げ惑うなか、私は一人、スッ。とその鬼を見据える。




「幻東様っ!」




誰かが私を呼んだ。

私が殺されると思っているのかもしれない。

だが、そんなことは起こらない。
何故なら、既に“腐敗”が始まっているから




『貴方はもう死んでる…弟と眠って…?』




可愛そうな兄弟………


頸もとに刺しておいた鞘から、頸が一気にボロッと崩れ始める。




伍1《な……ぜ…》




そのまま、鬼は形を崩し、チリとなって消えた。

私は任務を終え、屋敷へと足を運んだ。さほど、疲れてはおらず、その日は鴉に呼ばれることもなく、眠りについた。


____

しのえ 壱→←下弦



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設定タグ:鬼滅の刃 , 鬼舞辻無惨 , 童磨   
作品ジャンル:恋愛
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はるか - けいどくでしゃくしゃくで。。逃亡者どうまにあったらいいな。。もし、屋敷につれていかれたり。。 (2020年12月16日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ちょこざいですね。中国語では失う鬼の漢字がはいっているんですよ。 (2020年12月8日 12時) (レス) id: d87eae5019 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ろんり的をやぶるのもどうまらしいです。笑った顔を見たことなくて嫉妬したみたいです。後、前回のは魑魅魍魎ちみもうりょうです。そして無惨をドラゴンにたとえて、ドラゴンロード。楽しみです。 (2020年12月4日 21時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 魑魅魍魎があらわれておもしろくなりました。 (2020年12月2日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ぶりょうをかこつなくてよかったね。頑張って。 (2020年11月23日 19時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年11月4日 18時

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