下弦 ページ3
現在の鬼殺隊___炭治郎達が生まれる
少し前
丁度、五百年ほど前の話___
ザンッ!
どうでも良い話、私には謎のこだわりが多くある。
ひとつとして、まず“刀を鞘から抜かない”ということ。
まぁ、理由としては雑魚に刃を振るうまでも無いということ。
雑魚なら、鞘から抜くまでもなく、鬼の頸をとることができる。
ただ、上弦には必ず刀を鞘から抜いて戦うと決めている。
いざというときに刃こぼれした刀では、私が殺されてしまう。
上弦以外でどうしても必要な場合。刀を抜くか、下の位の地位の隊員の死体から借りる。
まぁ、滅多にそんな機会もないけれど
「おぉ!水柱だ!」
「流石幻東様!!また鞘から抜かずして_」
下弦が出たという報告を受け、近くにいた集まることのできる柱が、その場に手配された。
つまり私だ。
ちらほらと見える下級隊員の子供達。その中には、傷だらけで負傷している子も。
(よく耐えてくた……)
『皆!危ないから下がっていて。鬼は私が殺る。
手の空いている者は怪我人の手当てを頼む!!』
雑魚を切り刻みながら走り抜ける。
何故こんなところに沢山の鬼が一気に出現したのか…
下弦はどこよ……早くきらなきゃ
私は山の麓に、明かりがついている集落の方を見る。
音、空気の肌触り、それらを頼りに下弦を探る。
まぁ、あとは勘…
多分、この先に、2体……かな?
潜んでいる、確かに。
空気が少しだけ揺れているのが感じ取れる。
伍2《よぉ!!あんたが水柱さんかぁ?!》
背後の木ノ上から声が響き渡り、そのまま空気の揺れで目を向けずともこちらに飛びかかっているのが分かる
その一瞬のうちに
阿呆な鬼と思いつつも、刀を抜かず、鞘をつけたまま鬼に背を向け、守りの形をとる
さぁ、来い___!!
伍2《ははっ!!馬鹿かコイツ!!》
伍1《随分と舐められてるみたいだ__ね、ッ?!》
声と共に下弦が鞘を手に掴んだ瞬間的!
刀を前方に振り下ろすようにして地面に叩きつける!!
伍1《ぐぁっ!!!》
メキメキとそのまま全力で地面にめり込ませる。単純なのか、簡単にのびてしまった
伍2《兄さッン!!》
そして、瞬時にもう一人の下弦を回し蹴りで一人目同様地面に食い込ませる
これまで、何十体かの下弦に遭遇してきて、全て葬り去ってきた。だから下弦殺しは私にとっては簡単なもの。
けど、こうもあっさり終わっちゃうなんてな……
少しの物足りなさを感じる。
まだ首は切れていない。油断はできない。けど、勝ったも同然だった__
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はるか - けいどくでしゃくしゃくで。。逃亡者どうまにあったらいいな。。もし、屋敷につれていかれたり。。 (2020年12月16日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ちょこざいですね。中国語では失う鬼の漢字がはいっているんですよ。 (2020年12月8日 12時) (レス) id: d87eae5019 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ろんり的をやぶるのもどうまらしいです。笑った顔を見たことなくて嫉妬したみたいです。後、前回のは魑魅魍魎ちみもうりょうです。そして無惨をドラゴンにたとえて、ドラゴンロード。楽しみです。 (2020年12月4日 21時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 魑魅魍魎があらわれておもしろくなりました。 (2020年12月2日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ぶりょうをかこつなくてよかったね。頑張って。 (2020年11月23日 19時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:穴 | 作成日時:2020年11月4日 18時