痛む愛【鬼舞辻無惨】

湯浴み 弐 ページ20

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けど嫌な予感がする＿＿

父さんはよく、私の頭をつかんでは水に浸けて、私の限界が近づくまで息をすることを許さないで、少し息を吸っただけでまた水に浸けて…

私を叱ったことがある。

勿論、私に非なんてない。けど、それをまた、されるんじゃないかって…



けど、いっこうに動く気配がない

まぁ、痛くないんなら…苦しくないんなら、何でも良い、か…




そう思いつつ、体の泡を流し、立ち上がる。


先程まで体は泡で包まれていたが、今はもう、私の肌を隠すものがない。



だからきっと…見えてしまっているんだろう。




私の、この痛ましい汚れたカラダが




父さんに、“汚い”と罵られながら、散々弄くり廻されたこのカラダ。


きっと、誰に見られても軽蔑される。




汚い。



気持ち悪い。





どれも、父さんが教えてくれた。




もう、三年も前の事なのに



今もきっちりと刻まれていた














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