絶対服従 弐 ページ14
.
無「名は何と言う」
『幻東、A。』
震える声で私の名前を口にした。が、またもお腹に蹴りが入る。
今度は先程とは比べ物にならないほど。
『ッッ?!』
痛……
じわじわと広がりつつある痛みに自然と顔が歪む。
大丈夫。いたくない…いたくない…痛いと思うから痛いだけ……痛くない……
必死で自分に言い聞かせる
無「敬語を使え。私を敬え」
『はぃッ……』
無「良いか。A。お前は今この時から私の所有物だ。
お前の体も、思考も、もはやお前のものではない。
覚えておくがいい」
そう言うと、無惨はうっすらと笑みを浮かべた。
笑みと呼ぶにも満たないほど、小さく上げられた口角
『はい、分かりました』
遠退く意識の中、瞼の向こうで
小さかった頃の私が
てを降っている
『お帰り、私』
可愛らしい、幼かった頃の私の声が耳元で響いた
あぁ、結局私は“コレ”からは逃げられないんだ
いつまでも、縛り付けられ続けるんだ
小さかった頃は、父親に。
そして今からは
鬼である。鬼舞辻無惨に
___________
190人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はるか - けいどくでしゃくしゃくで。。逃亡者どうまにあったらいいな。。もし、屋敷につれていかれたり。。 (2020年12月16日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ちょこざいですね。中国語では失う鬼の漢字がはいっているんですよ。 (2020年12月8日 12時) (レス) id: d87eae5019 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ろんり的をやぶるのもどうまらしいです。笑った顔を見たことなくて嫉妬したみたいです。後、前回のは魑魅魍魎ちみもうりょうです。そして無惨をドラゴンにたとえて、ドラゴンロード。楽しみです。 (2020年12月4日 21時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 魑魅魍魎があらわれておもしろくなりました。 (2020年12月2日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ぶりょうをかこつなくてよかったね。頑張って。 (2020年11月23日 19時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:穴 | 作成日時:2020年11月4日 18時