痛む愛【鬼舞辻無惨】

零 ×× ページ2

Aside









「ｯ!!!!」







一瞬にして、流れ込んできたﾓﾉ達。




波のように、私に覆い被さり、私の心を揺さぶってくる






私は、知っている。



だって、××も紛れもない私じゃないか







その一瞬で、ぶわっ。と多くの感情が引き出される







《まだ貴方は、こんなことをしているの……？》






悲しみ、苦しみ、絶望。






泣きたくなった。無性に








そのまま私の体から力が抜けていき、ｶﾞｸﾝ.と膝をつく。






「A!!大丈夫か!!」






義勇の声が響いた。




声につられて顔を上げると



額に冷や汗を浮かべつつも、こちらを心配そうに見つめている、彼の姿がある






義「いったい何が…あった。詳しく話せ」






問われて、奴がもう闇の中に消えていっていることにようやく気づく






「ううん。何でもないの……ｯ」






涙を目に浮かべてそういう私を、義勇は無言でそっと抱き締めてくれる。





私、愛されてるね…




でも、ごめんね。義勇
私、知ってしまったよ……





よく分からない感情が込み上げ、涙を溢れさせる。




とても複雑で、一言じゃ言い表せない






義「……安心しろ…俺がいる…」






私はこの日、思い出した。









××のことも、貴方のことも。









全てを。









私はあの化け物を××、

あの化け物に、××××××んだ……









………………思い出して……?

下弦→←設定

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す