意外 ページ2
自分と同じ人数合わせ。やっぱ女の子の中にもそういうのあるんだ。居場所のない者同士、と何故か親近感の湧いた僕はそれから何回も話しかけたが、返ってくる言葉は素っ気ないものだった。
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「医者になりたいんだ？」
「そのために医学部に通っています。」
「内科？外科？それとも小児科とか。」
「産婦人科を希望しています。」
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意外だった。イメージと違う、というか、幸せそうな妊婦さんと楽しそうに話している姿があまり想像出来なかった……失礼な話だけど。
僕は医学のことなんか全然わからなかったから、それ以上話は盛り上がらなかった。ただニュースなどで訴えられたなどという話をよく聞くから、厄介な科を選ぶんだなとくらいにしか思っていなかった。
だけど君は、とても悲しい、でもとても素敵な理由で産婦人科医になることを決めたことを、後に僕は知ることになる。
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その日は夜十一時にお開きになり、それぞれメールアドレスを交換して別れた。一部の人間はカラオケになだれ込んだらしいけれど、僕はそのまま帰ったのでそこから先のことはわからない。彼女もいつの間にかいなくなっていた。
僕は、彼女のメールアドレスを聞いておかなかったことを少し後悔しながら、帰りの電車に揺られた。
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豆娘(プロフ) - にしさん» 遅くなってすみません。ありがとうございます、ありがとございます。もともと原稿用に書いていたので、こういうサイトのだと読みにくくなるかと懸念いたしておりました。嬉しいお言葉、本当に、本当に、ありがとうございます!! (2012年7月30日 19時) (
レス) id: 1e72e96e25 (このIDを非表示/違反報告)
にし - ヤバいです!!!涙腺がピンピンのはずの私が号泣しました；； (2012年7月5日 14時) (レス) id: 8cdf065869 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆娘
| 作成日時：2012年4月20日 15時
