検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:29,809 hit

_ ページ8

コポコポとお茶を注ぐ音。
おばあさまの淹れてくれるお茶はいつでも美味しい。





「おばあさま」

「なんじゃ」

「…おばあさまは私が鬼殺隊に入ることを反対なさらないのです?」

「…そんなことか」





Aは不思議だった。

動物たちに散々反対されていたから。



自分の命を賭けてでも他人の命を守るのはやめてくれ、と。

自分の大切な人を失いたくないから、と。






「…どうせ過保護な動物たちのことじゃ、もう既に反対ばかりされたのじゃろう?」

「それは…」

「ならば、私は背中を押すだけじゃ。私はあの子達を信用しておるからの」

「おばあさま…!」

「さて、休めたことじゃろう。鍛錬を再開するとしようか」






おばあさまは鍛錬をしてくれるようになって、随分と生き生きとした。

きっと身体が喜んでいるんだろう。






「今日は呼吸について教えようかの」

「呼吸…」

「私の呼吸は藤の呼吸じゃった。が、お主が扱えるとは思えん」

「なぜです?」

「藤の呼吸は私以外の人が扱うのはとても難しいんじゃ。それに、自分に合う呼吸が一番良い」






それから1週間、書物を調べて木刀を振りまくった。




そして






「桃の呼吸 壱の型 桃弧棘矢(とうこきょくし)!」






出来た…
自分だけの、呼吸が…!






「…それにしても桃の呼吸、か。Aらしいの」

「へへ、何だか嬉しいです」

「大事になさい」

「…はい!」






その日の晩御飯に、おばあさまがお赤飯を炊いてくれたこと。

私は一生忘れないだろう。

_→←_



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (151 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
128人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

aoi(プロフ) - きつねさん» コメントありがとうございます!笑っていただけて凄く光栄です✨これからも精一杯精進致しますので、よろしくお願いします🙇‍♀ (2021年9月26日 19時) (レス) id: b78e149b88 (このIDを非表示/違反報告)
きつね - 更新頑張ってください!応援してます!!!! (2021年9月26日 10時) (レス) id: c05aa2aa81 (このIDを非表示/違反報告)
きつね - こんにちは、きつねです!とても面白いです!累の回想のところのサイステ先輩のセリフで爆笑しましたwwwwこの作品の、鬼を人に戻したり、夢主ちゃんが動物と話せたりする設定すごく好きです!!! (2021年9月26日 10時) (レス) @page30 id: c05aa2aa81 (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - ピッキーさん» コメントありがとうございます!本家様を見ながらだなんて…嬉しい限りです。これからも精一杯頑張りますので応援の程よろしくお願いします🙇‍♀ (2021年9月25日 22時) (レス) id: b78e149b88 (このIDを非表示/違反報告)
ピッキー(プロフ) - 今、無限列車編を見ながら作品見させていただきました!w今、めっちゃワクワクしてます!今後とも、更新頑張ってください!あと、タイミングばっちりで最高です!w (2021年9月25日 21時) (レス) @page30 id: 277d56b499 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:aoi x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年9月25日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。