【太宰治】牙をむくとき２【文豪ストレイドッグス×暗殺教室】

８牙 ページ37

Aside

今日の治はやけに冷ややかだ…


どんな目をしているかわからないけど


きっと冷たい目をしている


A「母さん…どうして私を拾ったの？」


それだけが…それだけが、心残り…


なにを思って私を育ててくれたの？


なにを思ってマフィアから遠ざけていたの？


なにを思って、今、そこにいるの？


紅葉「っ……ただの…気まぐれじゃ」


A「そう…母さんからの愛は信じていい？」


声が震える


あの時間までもが嘘だというのなら私は…


紅葉「むけた感情に嘘偽りはない」


A「そっか……そっか…よかった…母さんまで嘘つきだったらどうしようかと思った」


嘘つきだったらすべて消してやろうと思った


A「これで消すべき人が決まった」


一歩後ろに下がり、体の向きを変える


正面にいるのは森鴎外


私のたった一人の敵


殺すべき相手


紅葉「A…」


A「母さん、今までありがとう。ごめんなさい」


中也「やめろ…A、やめろ！」


長い間一緒にいたから、中也兄は私がなにをしようとしているか気付いたね


そして中也兄は私が人を殺すことを極力さけていた


私が手を汚すのを良しとしなかった


だけど、もう遅いよ


もう１人、殺っちゃったもん


経緯はどうあれ、私の意思だったよ


だから２人とも


そんな顔をしないで


A「異能力【ジャングル大帝】」

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