６牙 ページ35
NOside
ヨコハマの人気のないところ
いつもはのどかな場所であろうところに今日は嵐がふく
まるで謀ったかの様に森鴎外 率いるポートマフィアと、福沢諭吉率いる探偵社が出会った
一人の男をはさんで
あっという間に辺りはピリピリとした雰囲気におちる
誰１人も口を開かない
事の中心である男、太宰ですらまってましたと立っているだけ
そのうち痺れをきらしたように中原中也が口を開いた
「Aはどこにいる」
「さぁどこだろうね」
はぐらかすような言い方にますます腹を立てる
さらに見かねた国木田独歩も声を発した
「帰るぞ、太宰。俺達はお前を連れ返すために来たんだ」
そう言い、太宰に近づけばすぐに空から降ってきた者に行く手を阻まれた
突然のことに、たじろき後ろに下がる
降ってきたのは一羽のカラス
カラスは太宰と探偵社を隔てるように羽を舞い散らしながら降りたったのだ
「遅刻だよ、Aちゃん」
カラスに背をむけて太宰はそういった
すると、小首をかしげていたカラスが光に包まれ次の瞬間には人になった
太宰よりかは幾分低い身長、アイボリー色の髪、黒いチョーカーにバーテンダーのような黒いワンピースを着た少女
もう１人の中心人物の手塚Aが太宰と背中あわせに立っている
「約束の時間より5分早いわ」
「10分前行動を知らないのかい？」
「初耳よ」
向かい合うことなく話す２人の背はギリギリ触れていない
触れてしまえばAは異能力を使えないからだ
「さぁ、役者は揃ったようだね」
両手を広げわざとらしく告げる太宰
「お客様もいるみたいよ」
そう言って辺り見回すA
「出て来なよ。みんなでコソコソして…学校はどうしたの？」
「…………」
反応なし…
「コソコソするよりもこっちに来た方が安全だと思いますが。いつメスが飛んでいったり、重力異常がおきたり、気付いたら１人いないなんてことが起こりますよ？殺せんせー？」
そう告げれば少しの沈黙の後、木の上や茂みの中から次々と人が現れた
あまりの多さに動揺を隠しきれぬもの。気配すら感じなかったと恐れおののく者様々だ
「さすが暗殺者。よく気付いたねAちゃん」
「上を飛んでる時に数人みつけたから」
きっとみんないるんだろうって…
「役者も観客も揃った。さぁ、showをはじめようか」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 168人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
櫻色華伝(プロフ) - うそ・・・・。結末に驚きました。夢主ちゃん、ヤバすぎる。こんな物語を書けるなんてすごいです。これからも頑張ってください！ (2020年2月20日 14時) (
レス) id: 4986846a43 (このIDを非表示/違反報告)
フィリア(プロフ) - この結末は予想外でした。主人公ちゃん、恐るべし (2019年4月14日 22時) (レス) id: 0a8f72cd40 (このIDを非表示/違反報告)
夢ウサギ(プロフ) - 続きが気になります！続編作って欲しいぐらいです！！これからも、素敵な物語を書いてください！ (2017年9月15日 2時) (レス) id: f9a036fba6 (このIDを非表示/違反報告)
銀狼（オツキミ）(プロフ) - 続きがものすごく気になります！これからも、頑張ってください！ (2017年7月24日 21時) (レス) id: 12832b6b45 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 三歩止さん» 成る程、理解力が無くて申し訳無いです。更新頑張ってください！ (2017年4月29日 23時) (レス) id: 8f8a6b3fb6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：武蔵野 三歩止（ﾑｻｼﾉ ﾐﾎﾄ） | 作者ホームページ：なし
作成日時：2017年3月29日 16時
