閉じ込められて愛される、えちえちなお部屋【短編集】

半日経たないと出られない部屋【冨岡義勇】 ページ7

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ガリッ、と音を立てて項に噛みつかれた。



痛いし、ほのかに血の匂いもする。








「好きだ、A」








耳元で囁かれた。



「好き」というその言葉に、身体が跳ねる。






「お前のことが好きで堪らない。


お前が鬼殺隊に入った時から今まで、気持ちが変わったことはない。






だから、他の奴等と行為をしていたお前が許せない」






…怖かった。



貪るように身体中を犯 され、冨岡さんが満足するまで止めてくれなかった。





全身が痛くて堪らない。



男の人が怖い。



これでもし子を孕みでもしてしまったら…?





涙が溢れた。





それを見た冨岡さんが頭を撫でてくれる。



だが、それさえ怖くなって、思わず手を振り払ってしまう。






「……ごめんなさい。貴方の気持ちには答えられない」






カチッ、と沈黙が訪れた空間に、解錠音が響く。




私はふらつきながらも立ち上がって、部屋を出た。






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