好きになっちゃいけない人。9〜Hiromitsu.K〜

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…と、思ったら携帯がない。



朝のあの時だ。



荷物の整理したり、メイクポーチ出す時に焦って全部出したときだ…。



取りに帰る暇なんてないし…。



仕方ない、今日帰ってからにしようっと。



私はそのまま昨日の続きの仕事を始めた。



お昼までレモンティーを飲みながらひたすら仕事。



さすがにお腹すいてきたな〜っておもったとき、頭上から声が聞こえた。



「Aちゃん、今から一緒にランチどう？？」



「大谷さん！」



大谷さんも、うちの部署の上司。



高身長で優しいイケメン上司だ。



「美味しい定食屋、知ってるんだ」



「でも…仕事…」



「そんなにパソコンとにやめっこしてたら持たないよ？ほら、あいつのことも誘ったから行こう」



大谷さんの視線の先には、財布も持ってルンルン気分の先輩。



先輩昨日も缶詰めだったもんな…。



外の空気も吸えば、もっと仕事頑張れるかも！



「お昼、ご一緒させてください！」



「よし、じゃあ行こう」



「Aちゃ〜ん！早く！早く！」



「はーい！」



「あいつ、いきなり元気になったな(笑)」



「ですね(笑)」



ルンルン気分で、先輩は大谷さんの同期の方と一緒に歩いていってしまった。



その後ろを、大谷さんと2人で歩く。



大谷さんと、こうやってしっかり関わるのは初めてかも。

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