好きになっちゃいけない人。9〜Hiromitsu.K〜

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「…な、な、なに！？どういうこと！？」



「さぁ？」



「さぁ？って！！え？本物？本当に？え？みったん？太ちゃん？」



「北山宏光です」



「藤ヶ谷太輔です」



「……ひゃぁぁぁぁあああ！！」



「うるさいよ(笑)」



もう何が何だか分からないようになってるみゆきと、それを面白そうに見てる私たち。



しばらく興奮は治まらなくて、みっくんは目の前のビールをお預け状態。



太ちゃんにはカクテルが運ばれてきていて、みっくんとの差をここぞとばかりに感じてしまった。



「みゆきちゃん落ち着いた？とりあえず乾杯でもする？」



「みゆきちゃん！？！？」



名前を呼ばれたことにまたさらに興奮してしまったようで…。



みっくんはやっちまったって顔。



太ちゃんは、それを楽しそうに見て笑ってた。



笑顔がかっこいい…やっぱりイケメンだな。



見とれちゃう。



……なんて、思っていたら、前から何だか痛い視線が。



気になって前を向けば、鬼のようなみっくんが私を睨んでいた。



……やば、すねみつだ。




焦った私は、とりあえず机の下でみっくんの足を足で触ってみた。



精一杯のイチャイチャ…のつもり。




すると、みっくんは私の足を挟んで離さなくなった。




何だか満足そうな顔をしているから、機嫌は治ったんだろう。



本当に子供みたい。


まぁ、こんな可愛さに私はやられちゃってるんだけどね。

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