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Aside
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「このままだとジャンケンだぞー」
…だるい。
誰かやってよ!なんて思っちゃう私はかなり自分勝手だわ
「はーい、俺委員長するー!」
大きすぎる声で言ったのは、二階堂くん。
去年も同じクラスだったけど、クラス1のバカって感じのキャラ……
「え、二階堂が?」
「せっかく立候補したのにバカはダメって!?!?ひどくない??」
「わ、わかった!はいみんな二階堂に拍手…!!!」
パチパチ
こうなると。ね。
問題は女子体育委員です
「もう体育委員は委員会立候補しなかった女子でジャンケンな!」
……なんか、嫌な予感。
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「アッアッアッw
結局やるんじゃんw」
…うざい。超笑ってくる。
不安的中して案の定負けましたよ。
1/12の確率でね…
ほんっっっとに最悪!!!!
みんな私の音痴加減知らないんだよ!!!!
「…うざいから」
「俺の言った通り立候補しときゃ好感度あがったのに」
「…うるさい!黙って」
「まぁ俺と一緒だし頑張ろーぜ?
前期って球技大会も体育祭もあるし」
あ、そうだ。2大イベントどっちも前期じゃん…!
ますます最悪だよ
「じゃあ決まりなー。
終わりー。二階堂、号令!」
「きりーーつ!気をつけー!れい!」
「「「ありがとーございましたー」」」
HRの終わりと共にズカズカとこっち(多分北山くんのとこ)にやって来たのは、二階堂くん。
「みつーーー!!!」
「なんだよ、うるせーな」
へぇ、この2人仲いいんだー。
二階堂くんは帰宅部のくせに運動神経がめっちゃ良い。顔もかっこいい。
から結構モテモテ。(大人しくしてれば絶対もっとモテてる)
「みつが体育委員とか珍しいなーと思って」
「…そ?内申点上げるため」
「にしてももっと楽なやつやるかと思った」
「このクラスで一番運動神経良いの俺じゃん?だからやんなきゃなーって」
「はぁ!?なに言ってんの?俺でしょ」
「いや、俺」
「いーーや!俺だね!」
「帰宅部のくせにでしゃばんな。俺だ」
「そんなん関係ないしー!俺俺!」
「ふふっw」
そんな小学生みたいな二人のやり取りに思わず笑が零れた。
「あーーー!木村さん!体育委員大丈夫?運動神経悪いのに」
…グサッ。
素直なのはいいことだけどね、さすがに傷つくよ?二階堂くん…
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作者名:KiNG | 作成日時:2016年11月3日 22時