検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:12,590 hit

1 ページ1

Aside




















高校2年、4月。






「はぁー?最悪じゃん俺の席〜」





クラス替えした瞬間、強烈な言葉が耳に舞い込んできた。




それを言ったのは前の席のイケイケな男子。


だってさ、ここの席一番後ろよ?それで最悪ってことは周りが嫌だってことでしょ?






……のくせに、着席するやいなやクルって後ろ振り返って馴れ馴れしく話しかけてきた






「よろしくー
周りに友達いねーからさ、仲良くして」


「う、うん。よろしくね」





なーんだ、そういうことね。
私は最悪からは除外してもらえた感じ?





この人のことは前から知ってる。


北山 宏光っていって2年生にサッカー部のエースだとかなんとか。


明るくて笑わせ上手だから男友達多いし、なんといったってその女子人気の高さ。


整った可愛い顔に、運動神経の良さ。フレンドリーですぐ女の子と仲良くなるし。私の友達も何人が「北山くんかっこいい〜」って言ってたことか…。


そういう女子の話題に疎い私は、Twitterでお誕生日おめでと!って言ったことあるくらいの絡みしかなかった。






「…あー、Aさん?
Twitterいるよね?名字なんだっけ
北山の後ろってことは〜…」





なんだろ、この人。1人で喋ってる。


……いや、話しかけられてるのかな?

男子と喋ることなんて少ないしに話しかけられたことろくにないからわかんないや(笑)






「……ふふ、木村です(笑)」





しばらく待ってたけど答えは出なかったみたいだから私から話しかけた。






「あー!そうそう!
よろしく、木村ー。」





にこって笑う顔が眩しくて私まで目を細めた。






「集会あんの?」



「あ、うん。45分からだよ」



「だっりーーー。校長話クソ長くね?滑舌わりーしよ」



「確かに(笑)いっつも噛んでるよね(笑)」





人見知りな私が自然と話せてるのもきっと彼のおかげ。





チャラいで有名だし、きっと女の子の悪口たくさん言ってるろくでなし人間なイメージだったけど

いい人なのかもしれない。




たったの10分で、彼は自分の印象を変える力があるんだ。






2→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (24 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
160人がお気に入り
設定タグ:北山宏光 , 恋愛 , Kis-My-Ft2
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:KiNG | 作成日時:2016年11月3日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。