すべては全部、キミだった ２

健永の夢 ページ33

北「千賀はなにになりたいんだ？」

千「俺は....」








正直、自分の未来なんて
考えたくもない







だって、手術するのは
まだ先の話







それまで俺の命が持つかなんて





正直保証はないし、誰にだって
医者にだってわからない



もちろん、俺にだって





いまは元気だよ？




だけど、明日がこないことだって
大いにあり得ることなんだ








でも、みんなの楽しそうな顔






俺の不安なんかで
みんなの困らせちゃだめだ







千「ダンスの先生！」

二「いいじゃん！
　 健永にぴったり！」

渉「健永ならなれるよ」

宮「千さんの振り付けは最高
　 ですからね〜」

千「や、やめてよ！！////
　 みんなっ！！」

玉「ん？」







みんなに伝えなきゃ









千「俺、頑張って生きるから！！」









ガヤさんとみつが
俺の頭を撫でてワシゃワシャしてくる









藤「お前は生きるんだぞぉ！！！」

北「千賀は大丈夫！！」

玉「あ、ズルい！！
　 みつ、俺にもして！！」

宮「ではガヤさん.....」

藤「わた〜おいで！」

北「むっ！？
　 横尾さん、太輔に近づかないで！！」

渉「俺は悪くない！！
　 太輔の所為で怒られたじゃん！！」







そんな光景をベッドの上から
見ている俺









高嗣が俺の右手をそっと握って







口パクで





”大丈夫”と言った。

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